1992年生まれのファッションフリーク女子が、今週のファッション週刊紙「WWDジャパン」で気になったニュースを要約してお届け。渋谷のファッションベンチャーに勤める等身大OL、Azuのリアルな目線を生かし、「このニュースからはコレが見える」という切り口でさまざまな記事につぶやきを添えます。
今日のニュース:P.23「参考をビジュアル化」した文字入り写真は効果的?
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読み解きポイント「インスタの雑誌化が止まらない!」
ニュースのポイント
「WWD JAPAN.com」とリデルが共同で開設したアグリゲーション・アカウント @wwd_jp_byliddell の運用からインスタグラムの今を学ぶ連載「インスタグラム全盛期を攻略せよ」。今回は「参考をビジュアル化」した文字入り写真は効果的かどうかについて。
Azuはこう読む!
文字入り画像がここ最近ぐっと増えているのは、インスタグラムを見ていれば一目瞭然。本紙にもある通り、特に情報量が多くなるビューティ系アカウントはまるで雑誌の一コマのような手の込んだ投稿が多く並んでいます。
私もインスタグラムを運用しているので良くわかりますが、ファッションであれビューティであれフードであれ、フォロワーは1投稿からより多くの情報を得たいと思っているし、わからない場合はコメントやDMでどんどん聞いてきます。だから文字入り画像が保存数、エンゲージメント、インプレッション等々で他投稿より結果が良いのは想像に難くありません。
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私は正直ごちゃごちゃして見にくいのでこの手の投稿はスルーなのですが(笑)、「そういえばこの現象って日本だけかも?」と思い、わかりやすいのでコスメアカウントに絞ってさらっと海外アカウントも見てみました。やはり「POP化」は日本特有なのかもしれません。日本の「キャンメイク(CANMAKE)」、アメリカの「ウェット アンド ワイルド(WET N WILD)」という同じプチプラコスメの人気投稿で比べてみた写真が以下です。
前者は手書きイラストや可愛い物撮り満載に対し、後者は使用感がわかる顔のアップ写真(キャプションに使用方法などを記載)、しかも目を引くアーティストメイクがてんこ盛り。何かを発信するときは、自分が目にしてきた広告を自然とお手本にするので、日頃囲まれているPOPやパッケージ、雑誌などの影響が少なからずこの結果に出ているのだと思います。
文字入り画像のトレンドはもう少し続く気がしますが、ハッシュタグ検索をした時の「目立ったもん勝ちハック」の一つなので、こうしたアカウントがこれ以上増えてくると均質化が進み頭打ちが見えてくるのでは……と読んでいます(ところで「君の名はメイク」ってなんだろう……)。