ファーストリテイリング(以下、ファストリ)傘下のユニクロ、ジーユーは共同で、グーグルの解析サービスを活用した“着こなし検索アプリ”「スタイルヒント(StyleHint)」を今秋ローンチする。サービス開始に先駆けて8月20日から試験運用を行っており、「ユニクロ(UNIQLO)」「ジーユー(GU)」のアプリ会員、インフルエンサー、両ブランドスタッフなど約1万人が参加。本格運用に向けて改善を行う。ファストリは2018年9月、グーグルとの協業を発表しており、同アプリの開発はその一環。
同アプリは、「『これ着てみたい』に出会える、着こなし検索アプリ」。インフルエンサーや一般消費者、販売員の着こなしの閲覧がアプリ上でできるだけでなく、画像認識技術を活用した検索機能によって、服の画像から類似商品を検索できる。ユーザーが画像を投稿する際には、同技術によって画像内のアイテムに自動でタグ付けをし、投稿を簡略化。「ユニクロ」「ジーユー」以外の商品画像を投稿する際も、両ブランドの類似商品のタグが付く。
検索後はECサイトですぐに購入が可能。購入対象ブランドはまずは「ユニクロ」「ジーユー」でスタートし、今後、「セオリー(THEORY)」など、ファストリグループ内のブランドにも拡大する考えという。
同アプリは、「グーグル クラウド プラットフォーム(GOOGLE CLOUD PLATFORM)」の製品である画像解析サービス「グーグル クラウド ヴィジョン API(GOOGLE CLOUD VISION API)」を活用している。「ファストリの持つ服の専門性と、グーグルのテクノロジーを活用する」ことで、「“あらゆる人の服のプラットホーム”になる画像認識活用サービスの実現」を目指す。日本だけでなく、世界中から投稿が集まる仕組みを目指す。
同アプリの企画・開発には、これまで「ユニクロ」のECサイトリニューアルや、アプリ上で起動するAI(人工知能)チャットボットによる買い物支援サービス「ユニクロ IQ(UNIQLO IQ)」の開発などに関わってきたレイ・イナモトI&CO社長が、クリエイティブ・ディレクターとして参画している。