ファッション

経営難の米「スリードッツ」を米アパレルメーカーが買収

 「エディー バウアー(EDDIE BAUER)」などを擁する米アパレルメーカーのファムブランズ(FAM BRANDS)は、業績不振のため4月に債権者向けの財産譲渡手続きに入っていた米カジュアルブランド「スリードッツ(THREE DOTS)」を買収した。取引の詳細は公開されていない。

 フランク・ザラビ(Frank Zarabi)=ファムブランズ最高経営責任者(CEO)は、「『スリードッツ』は上質な素材と抜群のフィット感が人気のブランドで、あらゆる年齢層にマッチする製品を提供していた。できる限り早く製造と営業を再開し、同ブランドの発展を目指して尽力したい」と語った。同社は主に相手先ブランドの企画・生産を行うODM企業で、「エディー バウアー」のほかにも「マリカ(MARIKA)」や「オービス(ORVIS)」などのスポーツウエアやアクティブウエアブランドを傘下に収めている。今回の買収に当たっては「スリードッツ」の主なスタッフ数人を採用しており、今後のデザインや製造はファムブランズが行うという。

 「スリードッツ」は1995年、「フィットやクオリティーで満足のいくTシャツを作るため」にシャロン・ルボン(Sharon Lebon)創業者兼CEOがロサンゼルスで設立。上質な素材で作られた、シンプルで洗練されたカジュアルウエアがハリウッドセレブやモデルなどに支持されて人気が広まった。閉店前には、米百貨店ブルーミングデールズ(BLOOMINGDALE'S)など米国やカナダ、ヨーロッパ、オーストラリア、アジアの小売りで販売されていた。今回の買収を受けて、現在同ブランドのECサイトは再開されている。

 なお、日本では八木通商が昨秋、既にアジア4カ国(日本、中国、韓国、台湾)での商標権を取得しており、従来通り日本国内においてコレクションの発売と店舗運営を図って行く。東京・青山に旗艦店を構えている。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

リーダーたちに聞く「最強のファッション ✕ DX」

「WWDJAPAN」11月18日号の特集は、毎年恒例の「DX特集」です。今回はDXの先進企業&キーパーソンたちに「リテール」「サプライチェーン」「AI」そして「中国」の4つのテーマで迫ります。「シーイン」「TEMU」などメガ越境EC企業の台頭する一方、1992年には世界一だった日本企業の競争力は直近では38位にまで後退。その理由は生産性の低さです。DXは多くの日本企業の経営者にとって待ったなしの課…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。