「H&M」は9月12日、地球への環境負荷が少ないリサイクル素材などを用いたサステイナブルな“コンシャスコレクション(CONSCIOUS COLLECTION)”を発売する。これは「2030年までにすべての素材をサステイナブル素材に切り替える」という、同社の目標に近づくものだ。
パスカル・ブルン(Pascal Brun)=グローバル・サステイナビリティー・マネジャーは、「『H&M』の規模を活かし、循環型で再生可能なファッション業界への変換をリードしていきたい。“コンシャスコレクション”は従来の素材をリサイクル素材に置き換える技術的革新と、私たちが歩んできたこれまでの道のりを示すものになる」とのコメントを発表した。
使用済みペットボトルを
再生したポリエステルがカギ
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キー素材は使用済みペットボトルをはじめとする石油由来の廃棄物から生まれたリサイクルポリエステルだ。チェック柄のテーラードジャケットやトラウザー、深いスリット入りやアニマル柄のワンピ―ス、ボックスシルエットのジャケットなどで提案する。いずれもトレンドを押さえた柄や色、シルエットで今すぐ着たいアイテムに仕上がっている。またニットドレスではリサイクルポリエステルのほか、オーガニックコットンや、パルプ由来のビスコースを用いた。
今回は“コンシャスコレクション”をイメージしたユニークなキャンペーン動画も制作した。リサイクルポリエステルに注目した動画は、ペットボトルの状態から洋服に生まれかわるまでの工程を、一人の女性の日常生活に置き換えて表現している。
あなたはいくつ分かる?
女性の日常生活とペットボトルの
状態をリンクさせてみて
9月12日から放映されている“コンシャスコレクション”のキャンペーン動画
“求めて”:楽しそうにボーイフレンドと歩いているシーンは、「何かを、そして誰かを求めている」ことを表現。
“楽しんで”:女性が回転するシーンは「ペットボトルを転がす」ことを表現。
“ひっくり返して”:2人でストレッチしていてカメラが上下逆転するシーンは「ボトルフリップチャレンジ」をイメージ。
“クールダウンして”:屋上にいるダウンジャケット姿の女性が少し寒そうにしているシーンは「飲み物の入ったペットボトルを冷蔵庫で冷やす」イメージ。
“踊って”:女性が楽しそうに踊っているシーンは「炭酸の入ったペットボトルを振って開けたら泡があふれ出す」イメージ。
“もし手放されたら”:女性たちが寝そべっているシーンは「ペットボトルをポイ捨てする=失恋」をイメージ。
“あるべき場所へ戻そう”:女性が友人に挟まれて楽しそうに座っているシーンは、「ペットボトルが潰されてあるべき場所=リサイクルボックスにある」イメージ。
“そして新しい1日を”:ベッドで目覚めるシーンは、「ペットボトルを処理して新しい洋服に生まれ変わったこと」を表現。
“大切にして”:女性がボタンを留めているシーンは「長く着られるように大切にしよう」という思いを込めた。
“着よう”:女性がお気に入りの洋服を着て歩いているシーンは「お気に入りの洋服を着る」イメージ。
“また何度でも着よう”:女性が同じ洋服を違うスタイリングで着て同じ道を何度も歩くシーンは「お気に入りの服を何回も大切に着回す」ことをイメージ。
かなり誌的に描かれているが、あなたはいくつ分かっただろうか。
H&M カスタマーサービス
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