三越伊勢丹ホールディングスは21日、今年6月に88歳で亡くなった小柴和正・元伊勢丹社長のお別れの会を東京・紀尾井町のホテルニューオータニで開いた。ファッション企業や百貨店関係者ら約700人が参列した。
伊勢丹のコーポーレートカラーにちなんで青、黄、白の花々で彩られた祭壇には、伊勢丹新宿本店の売り場で客を出迎えるように笑顔で立つ小柴さんの遺影が飾られた。会場には故人が1953年に入社して婦人帽子売り場に配属されてから、社長、会長などを経て2010年に退任するまでの経歴やエピソードも提示。参列者は戦後の百貨店の歴史そのものを歩んできた小柴さんをしのんだ。