世界のパティシエやショコラティエのビジネスやカカオに関わる事業を手掛ける会社アペカ(APECA)が設立された。同社を立ち上げたのは、フランドル、TSIホールディングス、マッシュホールディングスなどファッション企業に勤務した内藤裕昭アペカ社長とクリエイティブ・ディレクターのチダコウイチ同副社長。2人は、マッシュホールディングス時代にフランスのスイーツブランド「ユーゴ&ヴィクトール(HUGO & VICTOR)」の日本事業を共に手掛けており、そのときのノウハウが生かされているようだ。
同社は、カカオやチョコレート関連のキュレーションメディアの制作、世界のチョコレートを集めたセレクトショップ運営、世界のショコラティエの代理店業務やプロデュース、イベント開催、企業や大学、農業従事者などと連携したカカオの研究など多岐にわたる事業を目指す。
内藤社長は「海外と比べて、日本におけるカカオ文化やチョコレートの高い文化的価値に対する理解は遅れている。カカオはアート、カルチャー、サイエンス、テクノロジーなどさまざまな分野で可能性を秘めており、チョコレートはアートであり、ファッションに近い。カカオを軸とした新しい文化活動として世界に情報発信したい」と抱負を語った。また、チダは「私は何でものめり込むタイプ。内藤社長の話を聞いてカカオのことをいろいろと調べてみると、こんな面白いものはないと驚いた。さまざまな業種の企業や人と関わって、新しい文化やアートと結びつけたい」と話した。
同社は10年で売上高30億円を目標にしている。