ドラッグストア大手のココカラファインとマツモトキヨシホールディングス(以下マツキヨHD)は8月22日、経営統合に向けた協議に関して会見を実施した。
塚本厚志ココカラファイン社長は「どうしたらより多くのお客さまに喜んでもらえるのかを考えた。競争が激しい業界で生き残るのではなく勝ち残る方法を模索した結果、経営統合を進めることを決めた。マツキヨHDの店舗運営力・商品開発力・マーケティング力を活用して企業価値の最大化を目指す。両社が統合すれば売り上げ規模は1兆円、約3000店舗を擁する。業界ナンバーワン1のドラッグストアチェーンになる」と統合に対して意欲を述べた。
松本清雄マツキヨHD社長は「経営統合に向けての協議を進められることを嬉しく思う。インバウンドからアウトバウンドまで対応していく企業でありたい。ココカラファインと共にアジア1の企業を目指していきたい」と意気を強めた。
両社は化粧品の構成比が高く、都市部に展開している点で共通している。経営統合することにより商品の仕入れ調達や物流の共同化、加えてマツキヨHDが力を入れる化粧品などのプライベートブランド(PB)の共同開発・販売を進めていく。今後、両社で展開しているPBをマツモトキヨシとココカラファインの各店舗で取り扱う予定だ。