2000年代のプレミアムジーンズブームをけん引した「エージー(AG)」が日本市場から撤退する。
「エージー」表参道店は10月31日で閉店し、エージー ジャパンは11月22日をもって解散する。同社は米エージーが持つ唯一の100%子会社だった。ブランドとしての「エージー」は存続する。米エージーの担当者は、「日本でのビジネスを一度リセットする。新たなビジネスパートナーを見つけて、将来また日本で再スタートしたい」と述べた。現時点で20年春夏の日本における展開予定はない。
宮本京任エージー ジャパン社長は、「ここ数年、プレミアムジーンズ市場は落ち込んでいたが、『エージー』は市場をけん引し続けた。本国アメリカは、かねてより進めていたサステイナブルな取り組みをいっそう加速させ、自社工場での生産にこだわって質の高い商品を作っている。アーティストとのコラボレーションなども積極的に行っており、日本でも盛り上げていく準備を進めていたので残念だが、遠くない将来に日本で『エージー』が再スタートすることを願っている」とコメントした。
「エージー」は、2000年に“デニムの神様”ことアドリアーノ・ゴールドシュミット(Adriano Goldschmied)と現最高経営責任者兼プレジデントのユル・クー(Yul Ku)によってロサンゼルスで誕生した。洗い加工でリアルなビンテージ感を表現した“エイジド(AG-ed)”シリーズが一世を風靡した。