レナウンは23日、150人程度の希望退職者を募集すると発表した。対象はレナウンおよび関連会社の40歳以上の社員で、店頭勤務者は除外する。構造改革の一環として人員数の適正化が必要と判断した。10月上旬まで募集し、希望者は11月30日に退職する。
かつては業界のリーディング企業だったレナウンだが、バブル崩壊後は何度もリストラを繰り返して事業規模を縮小した。主力である百貨店市場の縮小も逆風だった。2013年に中国の大手繊維企業、山東如意科技集団の子会社になった後も苦戦が続き、わずかな黒字と赤字を行ったり来たりする状況が続いていた。19年3月期も39億円の最終赤字を計上した。
レナウンは同日付で23年度を最終年度とする中期経営計画を策定し、基幹ブランドである「ダーバン(D’URBAN)」「アクアスキュータム(AQUASCUTUM)」「アーノルドパーマータイムレス(ARNOLD PALMER TIMELESS)」の強化と、顧客接点を広げるための新規事業の開発に経営資源を投じると発表した。