「WWDビューティ」8月29日号は上半期に“売れたもの”を特集します。2019年上半期(1月~6月)は1月の中国電子商取引法(EC法)施行により、免税売り上げは全体的に鈍化したものの、全国主要百貨店45社を対象に行ったアンケート調査では、約70%の店舗の化粧品売り上げが前年同期を上回る結果となりました。
「EC法の影響は一時的」という声も多く、逆にブローカーが減少したことで日本人客・訪日外国人客共に回遊が増えたといいます。また、いわゆる“爆買い”が落ち着き、訪日外国人も“自分に合うアイテムを見極める”買い方に変化が見られるほか、スキンケアの指名買いからカラーメイクへのシフトなどが好調な要因として浮かび上がります。
そこで注目すべきは、百貨店やメーカー各社が打ち出す体験型の施策です。化粧品は現在さまざまなチャネルで購入でき、ECの利用も増えているものの、リアルな体験の提供は百貨店の強みといえます。本特集では各社が取り組む体験型の施策や売り場作りを取材。上半期の商況を聞くと共に「今コスメが売れるために必要なこと」をリポート。消費税増税や国慶節、クリスマス商戦に向けて見逃せない内容となっています。
ニュース面では、海外の大手化粧品メーカーの上半期決算(2019年1~6月期)を解説します。そのほか新ルージュのポップアップイベントを行う「ジバンシイ(GIVENCHY)」、リップスティックシリーズを全面リニューアルする「シュウ ウエムラ(SHU UEMURA)」、好奇心に着目した新美容液を発売する「ポーラ(POLA)」、マツモトキヨシホールディングスと経営統合に向け協議を開始したココカラファインを取り上げました。
そのほか、エディ・スリマン(Hedi Slimane)が手掛ける「セリーヌ(CELINE)」の香水、化粧品や食品46社が出展した第2回マイ・オーガニック・フレンズ・フェス バイ サロン ド ラキャルプの模様、「サボン(SABON)」から発売される新ヘアケアシリーズのほか、トピックスとして「ロクシタン(L'OCCITANE)」と「WWDビューティ」がコラボして行った新ヘアオイルのイベントの様子を掲載しています。