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「プロの接客は生き残る」 iDA就活イベントで販売員の重要性について激論

 ファッション・コスメ業界に特化した人材会社iDA(アイ・ディ・エー)が8月26日に、ファッション業界の就活イベント「iDAカレッジ2019 SHIBUYA」を東京・渋谷のトランク ホテル(TRUNK HOTEL)で開催し、就活中の学生129人がリクルートスーツではなくドレスコードである私服で来場した。

 メインのコンテンツである特別対談で、軍地彩弓「ヌメロ・トウキョウ」(扶桑社)エディトリアル・アドバイザーと高園あずさ「アングリッド(UNGRID)」クリエイティブ・ディレクターをゲストに迎え、加福真介iDA社長と「ファッション業界でのキャリアアップ」をテーマに、ファッション業界の現状、販売員の重要性、ファッション業界人に必要な資質などについて話した。

 軍地氏は販売員の役割について、「ファッション業界もデジタルがリアルを取り込む時代になり、モノを売るだけの販売員ならロボットができるが、プロの接客は生き残る。誰かをおしゃれにしたい、という相手の気持ちを思いやることができる接客が大事で、キャリアアップのポイントになる。逆に、それができなければ商品は売れない。販売員の役割や重要性は従来と変わってきている。“販売員”という名称はやめたほうがいい」と話した。

 販売員からキャリアをスタートさせた高園クリエイティブ・ディレクターは、「デジタル化社会の中で、SNSを利用して販売員が自由に情報発信できる時代になった。個の力が重要で、販売員の価値が店の価値につながっている。キャリアアップのために大きな夢を持ってほしいが、何事も下積みが必要だ。努力すれば成功するとは言えないが、必ず成長につながるし、それを経験したからこそ、今の私がある」と自身の経験を話した。

 また、加福真介iDA社長は、「ファッション業界全体が販売員の役割を重要視し、地位向上と労働環境の改善に努めている。iDAも“ワーキングドリーム”の理念のもと、ファッション業界を盛り上げる活動をしていきたい」と話した。

 その他、フォーチュンアドバイザーのイヴルルド遙華による占いコンテンツを盛り込んだトークショー、アフターパーティーを行った。

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