伊勢丹新宿本店本館1階のサングラス、眼鏡コーナーが8月28日に増床リニューアルした。
店舗面積が約2倍に広がり、40ブランド以上を販売する同店の最大の注目点は、世界最大の眼鏡企業であるイタリアのルックスオティカ(LUXOTTICA)が開発したデジタルプラットフォーム“バーチャルオプティカルストア”をアジアで初めて導入したことだ。これは「シャネル(CHANEL)」「プラダ(PRADA)」「レイバン(RAY-BAN)」などルックスオティカが手掛ける商品をiPadで閲覧でき、バーチャル上で試着・オーダーができるというもの。バーチャル試着機能は、バーチャルミラーリング技術による高解像度のリアルタイムレンダリングによってAR(拡張現実)で眼鏡フレームが表示され、実際に顔に掛けているかのようにリアルな着用感をさまざまな角度から確認することができる。また、店頭にないモデルも取り寄せることが可能だ。同サービスは現在、イタリア、フランス、スペインの眼鏡店のみで導入されている。レオナルド・デル・ヴェッキオ(Leonardo Del Vecchio)=エシロールルックスオティカ エグゼクティブ・チェアマンは「デジタルイノベーションはルックスオティカおよびアイウエア業界全体にとって重要なコンテンツの一つだ。顧客のニーズに合わせて”カスタマイズ”した商品やサービスを提供するために、さらなるイノベーションやツールの開発に向け、今後も投資を続けていく」とコメントした。日本法人ルックスオティカジャパンは今後、“バーチャルオプティカルストア”導入を他の眼鏡店にも広めていく計画だ。
また、ルックスオティカが手掛ける「シャネル」のアイウエアの売り場は、ロンドンのセルフリッジ(SELFRIDGES)の眼鏡売り場に次ぐフラッグシップショップ的位置づけとなるほか、そして世界的に評価が高い日本ブランド「イークエ・エム(EQUE.M)」日本唯一の常設店となることなど見どころが多い。
担当バイヤーである小林嵩伊勢丹新宿本店婦人・雑貨・子供MD統括部新宿婦人雑貨営業部MDマーチャンダイザーは、「4月にザ・ステージで行った初のサングラスのコンセプトショップは大成功だった。ファッションアイテムとしてのアイウエアに対する興味が高まっており、売り上げが伸びている。アイウエアは最後のファッション・フロンティアだと思う。デジタリゼーションにより向上した販売・サービスで、今までにない購買体験をしてほしい」と話した。