「WWDジャパン」9月2日号は、セレクトショップ企業を特集します。デジタル化やECの台頭、サステイナビリティーへの意識の高まりや少子高齢化、人材不足など、ファッション業界には課題や問題が山積み。そんな中で堅調なユナイテッドアローズ(UA)、ベイクルーズグループ、ビームス、アーバンリサーチ、ナノ・ユニバースを取り上げています。
好調の理由はズバリ、時代対応力の高さです。ビームスやベイクルーズ、アーバンリサーチが相次いで40周年を迎え、最大手のUAも平成元年生まれの30周年。売上高は5社合計で4600億円を超える規模にまで膨らみ、総従業員数は1万4000人以上に上ります。特集では、そんな大企業となったセレクトショップ各社の基幹事業を支えるキーマン22人にじっくりと成長戦略を聞きました。
UAは基幹事業の2部長に話を聞き、ベイクルーズはファッションと飲食の2トップに加え女性取締役に取材。ビームスは2人の新経営者が語る中期経営計画を初公開し、好調の海外施策についてもリポートしています。ECが絶好調のアーバンリサーチは東西のキーマン4人に。組織改編が奏功するナノ・ユニバースは濱田博人社長を含めた5人をそれぞれ取材し、特集で取り上げた5社の貴重な企業データも掲載しています。
ニュース面では、ロンハーマンの創設者、ロン・ハーマン(Ron Herman)氏とサザビーリーグの三根弘毅リトルリーグカンパニープレジデントに取材しました。2月にサザビーリーグに事業譲渡した理由について、カリフォルニア発の“ライフスタイルを売る店”として、日本のファッション業界にも大きな影響を与えたロンハーマンに何があったのかを聞いています。新連載は「店長が語るわが店・わが街 百貨店大百科」。第1回は大丸東京店の松原亜希子店長が登場します。
恒例の人気企画「ファッションパトロール」は、22歳の弊紙新人記者が、憧れの「ダブレット(DOUBLET)」井野将之デザイナーに直撃インタビューしました。もう一つの企画では、「ヨシオクボ(YOSHIO KUBO)」の久保嘉男デザイナーが大阪名物“たこせん”を自ら焼くという謎のイベントに潜入しています。