美容機器「リファ(REFA)」や「シックスパッド(SIXPAD)」などを手掛けるMTGは、京セラ出身でJALの再建にも貢献した大田嘉仁(おおた・よしひと)氏が9月1日付で会長に就任したことを発表した。中国子会社などでの不適切会計の再発防止に向けた経営体制の強化の一環。
大田会長は2兆3000億円余の負債を抱えて倒産したJALを再生させた稲盛和夫氏が京セラから連れて行った2人の部下のうちの1人。稲盛氏の秘書を長年務め、“稲盛和夫から最も信頼される男”と称された人物だ。18年にはMTGの顧問に就任し、これからは会長として同社の経営改革を行っていく。
またそれに合わせて、管理特別顧問にはファーストリテイリングで執行役員CFOなどを務めた吉高信(まこと)氏が、上席執行役員には、パナソニックで海外事業統合部長を長年務めて海外販売伸長の仕組みを構築した米沢和芳氏が就任した。
「ガバナンスの強化は最重要事項と考えている。今回の人事を通して、経験豊富な3方の知見を積極的に取り入れ経営体制の強化を図っていく」とIR広報担当はコメントしている。