作業着のワークマンは、2019-20年秋冬の新作発表会を開催した。ファッションショーと展示会の2部構成で行った。前者は“過酷ファッションショー”と題して、ランウエイに降水機や降雪機、暴風を生み出すブロアーを設置。大雨・大雪・暴風をモデルたちに吹き付け、「ワークマン」の強みである防風・防寒・はっ水・防水といった機能性をアピールした。登壇した土屋哲雄専務取締役は「『ワークマンプラス』の1号店出店から、本日(9月4日)でちょうど1年がたった。ショーを通して、われわれの強みを改めて体感してほしい」と語った。
披露されたのは、高機能とデザイン性を併せ持つアウトドアウエア「フィールドコア」、高い防水性を備える「イージス」、動きやすさを追求した「フィールドアウト」の3つのプライベートブランド(PB)が中心。「フィールドアウト」のアイテムは、ランウエイに用意したアスレチックを通じて、その動きやすさを訴求した。ほかに、“過酷ファッションショー”と別枠でウィメンズのルック数体を紹介し、女性向けアイテムのデザイン性の高さを発信した。
同社はPBの生産量を増やして一般客のさらなる獲得を狙う。今シーズンのPBの目標売上高は、前年比2.7倍の300億円だ。また、女性も着られるSサイズまで用意するユニセックスアイテムを70型まで増やし、女性顧客獲得に本腰を入れる。「PBの目標売上高のうち50億円は女性客になる」と土屋専務。
19年3月期末に12店舗だった「ワークマンプラス」は、今期末には計167店舗になる予定。来年9月には、インフルエンサーとのコラボ商品を発表するファッションショーも開催予定だ。