ファッション

ビームスが北米とシンガポールに期間限定出店 “セレクトショップ”の輸出に本腰

 ビームスは今秋、北米とシンガポールにポップアップショップを出店する。北米エリアではまずフレッド シーガル(FRED SEGAL)とタッグを組み、ロサンゼルスのサンセット通り本店に11月から約2カ月間、「ビームス ジャパン」のポップアップストアをオープン。「フレッド シーガルとは、『ビームス クチュール(BEAMS COUTURE)』×『ジップロック(ZIPLOC)』のポップアップイベントを開催したことがあった。今回は、ビームスのリテールを北米で提供する初めての機会になる」と木下香奈・経営企画室 グローバル戦略部 海外プロジェクトマネージャーは説明する。すでに「ビームス プラス」を9年近く卸している同店に、今回初めてウィメンズを並べる。「『ビームス ボーイ』をアジア以外で初めて展開する。ほかにも、『ビームス ジャパン』のライフスタイルやホーム雑貨も置き、サンクスギビング商戦に当てていく」。さらに木下マネージャーは「北米では有力百貨店との大きなプロジェクトも進行している」と明かした。

 シンガポールには10月から約3カ月間、期間限定として出店する。現地パートナーと組んだセレクトショップ「ビームス」の出店に向けた実験を開始する。木下マネージャーとともに海外戦略を担う戸田慎・経営企画室 グローバル戦略部 クリエイティブスーパーバイザー兼ビームス アンド コー ディレクターは「パートナーに迎えたのは、現地でセレクトショップ『コロニークロージング(COLONY CLOTHING)』を手掛ける当社OBの河村浩三氏。同店に、ほぼ全レーベルの商品をウィメンズとメンズそれぞれ同じ割合で並べる。すでにバンコクに出店しており、認知度が高い東南アジアで、ビームスの多面的な編集を見せる機会にしたい」と意気込む。

 この春話題を呼んだ「リーバイス(LEVI’S)」との協業に続く、メジャーブランドとのコラボレーションプロジェクトも進行しているという。セレクト編集力やネットワークといったビームスの強みを生かした海外戦略は、今後も注目を集めそうだ。

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