ヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)は、9月26日にパリで開催される「オフ-ホワイト c/o ヴァージル アブロー(OFF-WHITE c/o VIRGIL ABLOH以下、オフ-ホワイト)」の2020年春夏コレクションを欠席すると発表した。健康上の理由としているが、詳細は明らかにしなかった。
「オフ-ホワイト」を率いると同時に「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」のメンズ アーティスティック・ディレクターを務め、ほかにもさまざまなプロジェクトを手掛けるなど、そのスケジュールが多忙を極めていることは想像に難くない。ヴァージルの広報担当者は、「ヴァージルはハイペースで仕事を続けており、常に世界中を飛び回っているが、健康に配慮するため今後数カ月間は少し仕事のペースを落としていくことになった。『オフ-ホワイト』のショーには登場しないものの、新たなアプローチを持ってデザインを続けている。『ルイ・ヴィトン』やほかの協業しているブランドのチームとも引き続き緊密に連携していく予定だ」とコメントを発表した。
9月9日に米「ヴォーグ(VOGUE)」が公式サイトに掲載したインタビューで、ヴァージルは「疲労感を覚えたので医師にかかったところ、特に問題はなかった。しかし、『これほど多数のプロジェクトを手掛け、世界中を飛び回る生活は体に負担がかかるし、健康によくない』と言われた」と話しており、今回の決断が医師の助言に基づいていることを明かしている。
なお、ヴァージルは「オフ-ホワイト」のショーのほかに、米「ヴォーグ」が10月に開催するイベント「フォーシズ・オブ・ファッション(Forces of Fashion)」や、11月からアトランタのハイ美術館(High Museum of Art)で開かれる自身の回顧展「フィギュアズ オブ スピーチ(Figures of Speech)」のオープニングイベントへの出席もキャンセルするという。