1992年生まれのファッションフリーク女子が、「WWD JAPAN.com」で気になったニュースを要約してお届け。渋谷のファッションベンチャーに勤める等身大OL、Azuのリアルな目線を生かした「このニュースからはコレが見える」という切り口で、さまざまな記事につぶやきを添えます。
今日のニュース:サンエー・インターナショナルの「ル フィル」がニュウマン新宿に1号店 モダンと自然が調和する上質空間
1 / 1
読み解きポイント「いつになったら大人の女性になれるのかしら」
ニュースのポイント
サンエー・インターナショナルは、2019年春夏に立ち上げた新ウィメンズブランド「ル フィル」の1号店をニュウマン新宿店に9月8日出店した。エレガントな見た目とノンストレスな機能性を揃えた「現代の大人の女性の日常に寄り添う服」が揃う。これまでポップアップストアを中心に展開してきた同ブランドは、新宿店を皮切りに今後10店前後の出店を見込む。
Azuはこう読む!
「大人の女性のための」というキーワードを聞く度に、「私は一体、いつになったら大人になれるのだろうか?」と思います。上質なテキスタイル、シンプルなデザイン、それにほんのひとさじの「モード」を加えたエレガントな服。それを着こなせる大人の女性、とっても憧れます。(そういえば「モードって何?」連載が進んでますが、「大人の女性のための服に加えるほんのひとさじのモード」が指すところの「モード」って、なんでしょう。)
もうすぐ30代。仕事も私生活も変化が訪れる微妙な時期を過ごしていますが、それに応じて着る服が変化していくのだろうな、というのは実体験としても周りを見ていても感じます。ビシッとスーツの方達との打ち合わせに着ていくものがなく、かろうじてモノトーンでまとめたものの「TPOも守れないなんて、私にファッションを語る資格なんてない」と落ち込みながら高層ビルへと向かったり……。
だからと言ってアパレルブランドが掲げる「都会的な大人の女性のための服」を着てみても「馬子にも衣装」とはならず、身の丈にあってない感がすごいのでまだ手を出せません。それらの価格帯だと正直ちょっと買い揃えるのはキツイし、でもファストファッションの生地感に耐えられるフレッシュさなくなってきたし……(笑)。
20代後半が大人の女性を演じなければいけない時には、一体何を着れば良いのか。ビジネスシーンで着られる、そういう服が欲しいんです。だってちょうど背伸びしないといけない年齢なんですもの。もう新米ではないし、でもナメられるし、だから絶対ナメられたくないし(笑)
ということで「大人の女性のための」というキーワードがたくさん並ぶファッション業界で、ちょっと疎外感を感じてしまうお年頃なのでした。
Azu Satoh : 1992年生まれ。早稲田大学在学中に渡仏し、たまたま見たパリコレに衝撃を受けファッション業界を志す。セレクトショップで販売職を経験した後、2015年からファッションベンチャー企業スタイラーに参画。現在はデジタルマーケティング担当としてSNS運用などを行う。越境レディのためのSNSメディア「ROBE」(@robetokyo)を主催。趣味は、東京の可愛い若手ブランドを勝手に広めること。ご意見等はSNSまでお願いします。Twitter : @azunne