2020年春夏ニューヨーク・コレクション5日目のハイライトをお送りする。
コーチ 1941(COACH 1941)
1 / 4
DESIGNER/スチュアート・ヴィヴァース(Stewart Vevers)
数シーズン続いていたウエスタンなコレクションから一変、スチュアート・ヴィヴァース=クリエイティブ・ディレクターは1980年代のニューヨークのスタイルを引用した。スモーキーなカラーパレットのバイカージャケットやシアリングベストの代わりに、今季はトレンチコートやレザージャケット、ペンシルスカートなどの定番アイテムが登場。ファーストルックのトマトレッドのレザートレンチコートに続き、グリーンやブルー、イエローなどカラフルなレザーのアイテムを連発し、カラフルなアーバンウエアを手掛けた。70〜80年代、「インタビュー」マガジンの表紙を手掛けていた米イラストレーターのリチャード・バーンスタインのイラストをプリントしたタンクトップも登場した。
プロエンザ スクーラー
(PROENZA SCHOULER)
1 / 4
DESIGNER/ジャック・マッコロー(Jack McCollough )&ラザロ・ヘルナンデス(Lazaro Hernandez)
ファーストルックは、80年代のバブリーなムード漂うパワフルフォーマル。ジャケットはラペルも大きなボックスシルエット、テーパードパンツでバランスを取る。ラペルをあしらいジャケットさながらのニットドレス、ジャケットの下にはサテンのドレープトップスなど、今シーズンはキャリアウーマンのムードが色濃い。2人の母親が、子育てしながらパワフルに働いていた時代に想いを馳せた。
いつもなら生地をたくし込んだり結んだり、フリンジを垂らしたり、ハーネスのようなパーツウエアを組み合わせたりでモードなムードを高めるが、今シーズンは控えめ。リアルにシフトし、こちらの方が共感できる。
オスカー デ ラ レンタ
(OSCAR DE LA RENTA)
1 / 4
DESIGNER/ ローラ・キム(Laura Kim)&フェルナンド・ガルシア(Fernando Garcia)
フォーマルシフトが鮮明なニューヨーク・コレクションにおいて、リゾートで活躍しそうなドレスを提案。ピーチカラーのシフォンは斜めにドレープさせることでミニドレスに、マンダリンオレンジのスカーフプリントはカフタンドレスになど、フルーツカラーが盛りだくさん。シフォンの上で七色のリボンを交差させたドレスはベアトップ。全般深いスリットを刻んで若々しい。終盤はクラフツマンシップを駆使したラフィアのイヴニングドレス。モノトーンでフローラル柄描いた。
クラウディア リー(CLAUDIA LI)
1 / 4
DESIGNER/クラウディア・リー(Claudia Li)
5年目に突入した「クラウディア リー」。今季は過去4年間を振り返り、ブランドの原点に戻った。ブランド創設から得意としてきたテーラードジャケットやワイドパンツ、プリーツスカートの新たなバリエーションで登場させた。プリーツスカートはプリントを施したシースルーの素材や異なるテクスチャーをミックスし、フェミニンでありながらモダンに仕上げた。一方でスポーティーなパーカーやレインコートはUVに反応して発光するテクニカルな素材を用い、テクノロジーを融合。両親の写真をモチーフにしたプリントや大胆なストライプ、ポルカドットなどグラフィカルなデザインを重ねたり、シアーな素材と合わせることによって全体的にバランスのとれたスタイルに仕上げた。