ワールドは13日、子会社を通じて運営するオフプライスストア「アンドブリッジ(&BRIDGE)」の1号店を関係者に公開した。14日にオープンする同店は埼玉県西大宮の幹線道路沿いで、990平方メートルの売り場にアパレル、シューズ、バッグ、服飾雑貨、生活雑貨などの余剰在庫品を並べて50〜70%オフで販売する。日本ではまだ馴染みが薄いオフプライスストアが浸透するかの試験ケースとして注目が集まる。
店内は宝探しの感覚で掘り出し物を探せるように、内装ではあえてブランド名の表示はせず、メンズやウィメンズなどのカテゴリーごとに配置する。ワールドの退店店舗の什器を再利用したシンプルな内装でコストを抑えながらも、同社のVMDチームの工夫によって気分が高揚する売り場を目指した。国内外の63ブランドをそろえるが、スタート時点ではワールドグループのブランドが目立つ。今後は、他社ブランドを増やして自社ブランドの取り扱いを減らす。各商品の正価の値札に「50%OFF」「70%OFF」といったシールが貼られている。
同店を展開するアンドブリッジ(東京、松下剛社長)は、ワールドと動産ビジネスのゴードン・ブラザーズ・ジャパン(GBJ)の折半出資で8月に設立した。GBJは在庫最適化や評価のビジネスを通じて国内外のアパレルとのネットワークを持っており、そこから商品を調達する。
1号店は今後の事業展開のモデル店舗と位置付けられており、初年度売上高3億円を計画する。松下社長は「まずは郊外立地でMDを確立し、その後の多店舗化につなげる」と話す。