15日、2020年東京オリンピック男子・女子フルマラソンの日本代表選考会を兼ねたマラソン大会「マラソングランドチャンピオンシップ(Marathon Grand Championship、以下MGC)」が行われ、日本代表に内定した男子1位の中村匠吾選手(富士通)と2位の服部勇馬選手(トヨタ自動車)、女子2位の鈴木亜由子選手(日本郵政グループ)をはじめ多くの選手が「ナイキ(NIKE)」のランニングシューズ“ズームX ヴェイパーフライ ネクスト%(ZOOMX VAPORFLY NEXT%)”を着用し出場した。
“ズームX ヴェイパーフライ ネクスト%”は、ソールの厚さを武器にエリウド・キプチョゲ(Eliud Kipchoge)選手が世界記録を、大迫傑選手(ナイキ)が日本記録を更新するなど「史上最速のランニングシューズ」としてマラソン界を席巻していた“ズーム ヴェイパーフライ 4%(ZOOM VAPORFLY 4%)”を改良し、4月に発売されたばかりのシューズだ。“ズーム ヴェイパーフライ 4%”が雨に濡れると重くなるためアッパーにはナイロン素材を使用し、濡れた路面に対応すべくアウトソールの溝は深くなり、シューレースは足の甲の血管にかかる圧力を軽減するために中央からズレた形状になっているなど、一流のアスリートたちからのフィードバックに基づきアップデート。さらに、クッション性能の向上と脚の保護からミッドソールを15%増量したがシューズ全体の重さは“ズーム ヴェイパーフライ 4%”と変わらず、「ナイキ」の最新技術を集結して開発された。
男子では内定した2選手のほか、大迫選手をはじめ出場30人中16人が着用し、上位10人中では8人という驚異的な着用率となった。
なお、今回選手が着用した“ズームX ヴェイパーフライ ネクスト%”は4月に発売されたものではなく、「ピンクブラスト」と呼ばれる今日発売されたばかりの新色だ。価格は2万7500円で、「ナイキ」公式アプリや東京・原宿の「NIKE HARAJUKU」、一部取り扱い店舗で販売中だ。
「MGC」は、スタートとフィニッシュ地点以外東京オリンピックとほぼ同じコースを使用するレースで、選考基準を満たした男子30人(1人欠場)、女子10人(2人欠場)が東京オリンピックの内定をかけ出場した。なお東京オリンピックの代表は男女ともに3枠で、残り1枠は12月から来年3月までに行われる国内指定大会で、設定記録を突破した選手に与えられる。