「ティファニー(TIFFANY)」は、新メンズコレクション“ティファニー 1837 メイカーズ(TIFFANY 1837 MAKERS)”を10月から順次発売する。同ブランドがメンズに限定したコレクションを発売するのは「ほぼ初めて」(プレス担当者)で、ジュエリーやウオッチ、ホームウエアなどで構成する。
新作ジュエリーは男性にふさわしく大ぶりで、シルバーやゴールドを贅沢に使いながら、日常生活になじむベーシックなデザインだ。リード・クラッコフ(Reed Krakoff)「ティファニー」チーフ・アーティスティック・オフィサーも、「シンプルながら毎日身に着けてもらえる定番品になるだろう」と話す。価格はドッグタグ型のスターリングシルバー&18金イエローゴールド製ペンダントが24万円、18金イエローゴールドにオニキスをプラスしたシグネチャーリングが41万円など。
ウオッチはいずれも機械式自動巻きで、クラシックなデザインながらブレスレットやバックルにブランド名の頭文字“T”をあしらい遊び心をプラスする。クラッコフ=チーフ・アーティスティック・オフィサーが本格的にデザインした初のウオッチ群であり、「ジュエリーとの連動性がいっそう高まっている」とプレス担当者。ケースは18金イエローゴールド、18金ローズゴールド、ステンレススチール、ブレスレットはアリゲーター、カーフレザー、ステンレススチールの各3種類で、価格は36万5000~87万円。27mmのメンズウオッチのほかに、22mmのレディスウオッチも用意する。
クラッコフ=チーフ・アーティスティック・オフィサーは1996年から16年間にわたって「コーチ(COACH)」に携わり、クリエイティブ・ディレクターやプレジデントを務めた。2010年には自身の名を冠した「リード クラッコフ」を立ち上げたが、15年に終了。17年から現職。
「ティファニー」は、チャールズ・ルイス・ティファニー(Charles Lewis Tiffany)によって1837年にニューヨークで創業された。子会社を含めた現在の従業員数は約1万3000人で、うち職人は5000人以上。ジュエリーやウオッチのデザインから製造、販売までを行う。同ブランドは、アメリカにおけるスターリングシルバーの基準(銀の含有率925/1000)を設定したことでも知られる。
「ティファニー」は、同時期にテーブルウエアや筆記具からなる“ダイヤモンド ポイント(DIAMOND POINT)”コレクションも発売する。