「ティファニー(TIFFANY & CO.)」は新作香水「ティファニー & ラブ」を発売する。メンズとウィメンズをそろえるカップルフレグランスで、ブランドにとって初のメンズフレグランスとなる。また、2016年にコティ(COTY)とのライセンス契約締結、翌年に15年ぶりに香水事業を復活させて以来、2作目だ。10月1日にアメリカのブルーミングデールズ(BLOOMINGDALE'S)で発売後、世界20カ国以上で取り扱う。日本は20年1月に発売予定だ。
「ティファニー & ラブ」は、メンズとウィメンズともにブルーセコイヤという木のエキスを配合。ウィメンズの「ティファニー & ラブ フォー ハー」(予定:50mL、1万3200円/90mL、1万8000円)は同ブランドのためだけに開発されたブルーバジルやグレープフルーツを、メンズの「同フォー ヒム」(予定:50mL、9200円/90mL、1万2600円)はジンジャー、マンダリン、カルダモンなどをブレンドしている。ウィメンズの香りはフィルメニッヒ(FIRMENICH)の調香師、オノリン・ブラン(Honorine Blanc)とマリー・サラマーニュ(Marie Salamagne)が、メンズの香りはインターナショナル フレーバーズ & フレグランス(INTERNATIONAL FLAVORS & FRAGRANCES)のソフィー・ラベ(Sophie Labbe)とニコラ・ボリュー(Nicolas Beaulieu)が手掛けた。パッケージはリード・クラッコフ(Reed Krakoff)=ティファニー チーフ アーティスティック オフィサーによる初のフレグランスデザインで、ブランドのシグネチャーであるロビンブルーを基調としたボトルが特徴だ。
シモーナ・カタネオ(Simona Cattaneo)=コティ ラグジュアリー ディビジョン チーフ マーケティング オフィサーは「『ティファニー』は世界的にセレブレーション(お祝い事)にまつわるブランドとして認識されており、特に(結婚や恋愛などの)愛に関するセレブレーションのイメージを持たれることが多い。今回は、現代社会における愛を表現したかった。今日の愛はあらゆる人、そしてあらゆる愛情の形を受け入れるインクルーシブな愛なのだ」とコメント。また、特定の年齢層をターゲットしていないという。「『ティファニー』はエイジレス、そしてタイムレスなブランド。インクルーシビティーやフリーダムをテーマにしている香水なのでミレニアル世代に響くだろうが、それより自己表現することを恐れず、他人との関係を大切にし、スタイルのセンスがある人という人物像を描いている」。
広告キャンペーンには本当のカップルが登場する。また、業界筋は、新シリーズの初年度売り上げはグローバルで 8400万ドル(約90億円)に上ると見込む。