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知的財産権侵害品は3年連続で10万点超 東京税関が上半期の差し止め状況を発表

 東京税関が2019年1~6月期の知的財産権侵害による差し止め状況を発表した。差し止め点数は12万4436点で、前年同期比22.4%増。3年連続で10万点を超える結果となった。差し止め点数は増加しているが、差し止め件数は3460件と同10.2%減。1日平均で19件、682点を差し止めている計算になる。

 件数を国別に見ると、中国から来た物品が2991件と前年同期から13.3%減となったが、全体の86.4%と高い割合を占める。次いでフィリピンから139件(同5.3%増、全体の4%)、香港からが101件(同40.3%増、全体の2.9%)と続く。点数で見ると韓国からが6万1324点(全体の49.3%)、中国が4万6365点(全体の37.3%)と2カ国で8割強を占める。

 差し止められたのは偽ブランドバッグなどの商標権侵害物品が3357件と、全体の96.5%を占める。品目別に見ると、バッグ類が1577件(全体の42.4%)、衣類が1088件(全体の29.2%)、靴類が282件(全体の7.6%)とファンションアイテムが上位を占める。

 東京税関が発表した実際の差し止侵害物品の例には「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」と見られるロゴが入ったダウンや「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」のダミエを模したバッグ、「サンローラン(SAINT LAURENT)」のロゴが入ったスマートフォンケースなどが含まれている。

YU HIRAKAWA:幼少期を米国で過ごし、大学卒業後に日本の大手法律事務所に7年半勤務。2017年から「WWDジャパン」の編集記者としてパリ・ファッション・ウイークや国内外のCEO・デザイナーへの取材を担当。同紙におけるファッションローの分野を開拓し、法分野の執筆も行う。19年6月からはフリーランスとしてファッション関連記事の執筆と法律事務所のPRマネージャーを兼務する。「WWDジャパン」で連載「ファッションロー相談所」を担当中

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