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大丸心斎橋店の本館オープンに5000人が行列 ポケモンが人気

 86年ぶりに建て替えられた大阪の大丸心斎橋店の本館が20日、グランドオープンした。心斎橋筋商店街に面した入り口前には開店を待ちわびた大勢の客が並んだため、13時の開店予定を5分前倒しでオープンした。同店によると開店時の行列は約5000人だった。混乱を避けるため開店直後に入場規制が行われたが、15時頃には解消した。

 早朝から駆け付けた客の大半はポケモンファン。9階に出店した「ポケモンセンターオーサカDX &ポケモンカフェ」で販売される直営店限定グッズやカフェが目当てだった。埼玉県在住で20年来のポケモンファンという30代男性は「わざわざ会社を休んで今朝4時から並んでいる。ぬいぐるみは何箱もコレクションしているが、今日も数万円単位で買う予定。カフェもなんとか予約できたので楽しみ」と笑顔で話した。

 平日の昼過ぎということもあり、他のフロアでは大丸心斎橋店に慣れ親しんだ中高年の姿が目立った。あべのハルカス近鉄本店の近くに住む70代の女性は「3000枚限定販売のスペシャルエコバッグを買いに来た。近鉄よりも大丸心斎橋店は高級感があるので昔からよく来ていたが、美術にも関心があるので、今回のオープンは2カ月前から楽しみにしていた。今日は私の誕生日なので、何か記念になるものを買っておいしいものを食べて帰りたい」と、うれしそうに話した。

 開業前にはテープカットセレモニーが開催され、J.フロント リテイリングの山本良一社長、大丸松坂屋百貨店の好本達也社長、同店の西阪義晴店長、モデル・女優の田丸麻紀さん、大阪を代表する伝統芸能「文楽人形」の吉田玉誉さんと吉田和登さんらが登壇。田丸さんは「私の大丸心斎橋店デビューは0歳の頃。その後の人生を振り返ると、いろんな記憶の中に大丸心斎橋店の思い出がある。そんな特別な存在なので、これからもキラキラとした夢をきっと与えてくれると期待している」とあいさつした。

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