BASEとストアーズ・ドット・ジェーピーは共同で、小規模なブランドにリスクのない資金を提供する「NO CAPITAL」プロジェクトをスタートする。両社は、個人や小規模ブランドからの新規ブロジェクトの応募を受け付け、将来の売上債権を買い取り、その分の金額を個人やブランド側に支払う。個人や小規模ブランドは売れた分だけ一定の割合を両社に支払うため、資金リスクが一切発生せず、売れなかった場合でもそのリスクは両社が負担する。9月24日から12月23日までの期間、個人や小規模ブランドからのプロジェクトの応募を受け付けており、ブランド側は同プロジェクトで提供を受ける資金を10万円、50万円、100万円から選択できる。
両社はそれぞれ、EC制作サービス「BASE」と「STORES.jp」を運営するスタートアップ企業で、ライバル関係にある。実績などに乏しく既存の金融機関を利用することが難しい小規模なブランドの支援を打ち出しており、両社は共同で、「資金が理由で新たな挑戦に足踏みしている個人やスモールチームの新たな一歩に寄り添う資金調達プロジェクト」と説明。BASEの鶴岡裕太代表取締役CEOは「僕たちは、個人や小さなチームがより強くなったときに世の中が良くなると信じ続けてきました。今回の『NO CAPITAL』が、そのような方々の新しいチャレンジをする際の選択肢の一つになれたらうれしいです」とコメント。一方ストアーズ・ドット・ジェーピーの塚原文奈代表取締役CEOも「過去7年にわたって『BASE』と『STORES.jp』を利用して、ネットの知識がなくても、ネットでの商売を通じてやりたいことを実現してきた、たくさんのブランドオーナーを間近で見てきました。たくさんのブランドオーナーがはじめの一歩を踏み出せるきっかけを提供したい」とコメントしている。
「BASE」では毎月1万店以上のショップが誕生しており、商品取扱高(GMV)は18年12月期が238億円(決済事業を除く)。一方「STORES.jp」でも毎月1万店以上のショップが誕生しているという。