花王は、4月に発表した2030年までに持続可能な暮らしを達成させるためのESG(環境、社会、ガバナンス)戦略を具現化させ、活動を本格化する。第1弾として、製品のプラスチックボトルレス化の加速やプラスチック製アイキャッチシールの全廃、使用済みプラ容器のリサイクル技術の構築などに取り組む。さらに20年春をめどにESG戦略を象徴するような新ブランドを欧米市場を皮切りに発売する。
ESG戦略の第1弾として、まずは新しいフィルム容器を活用してプラスチックボトルレス化を加速するほか、プラアイキャッチシールの一部に再生紙を用いるなどプラアイキャッチシールの全廃、廃棄物(製品、廃棄物)ゼロ化などのリデュースイノベーションと、先般発表のファインファイバーを用いた技術などを採用したソーシャルイノベーション、そして使用済みプラスチック容器の革新的リサイクル技術の構築や、高品質・低価格な再生プラの活用などのリサイクルイノベーションの3つに着手する。また、これらの取り組みを象徴するような新ブランドを海外からスタートさせ、将来的には日本やアジアでも販売する予定だ。
今後も上記に続く第2、第3の取り組みを発表・実行することで「当社はESG経営に大きく舵を切る。先駆的な見本を示していくことで大きなムーブメントを起こし、世界にその動きを広げていきたい」と澤田道隆・花王社長執行役員は語った。