「WWDジャパン」9月30日号は、2020年春夏ミラノ・コレクションおよびニューヨーク・コレクションのトレンドを紹介します。ミラノ・コレクションのデザイナーは今季、環境問題について真剣に考え、メッセージや思いをクリエイションに落とし込みました。ニューヨークのページでは、ストリートトレンドが収束してコンパクトになったシルエットについて解説しています。ニュース面では、ファストファッションブームを大きくけん引した「フォーエバー21(FOREVER 21)」の日本撤退が発表された中、「H&M」「ザラ(ZARA)」含め、低価格ファッション市場の明暗についてまとめました。
ミラノ・コレクションの特集では、編集部が選ぶベストブランドをピックアップし、解説しています。製品数を絞り込み、デザインも削ぎ落とした“断捨離”マインドの「プラダ(PRADA)」、さらに今までに比べてミニマリスティックに転じた「グッチ(GUCCI)」など、多くのデザイナーは無駄が多い業界に対して“断捨離”やミニマリズム”を提案していました。またインタビューを通して環境問題に対するデザイナーの思いや、それぞれのブランドがどのようにそれをコレクションに落とし込んだのか詳しくお伝えします。続くニューヨーク・コレクションのページでは、希望とオプティミズムの象徴であるアメリカに愛国心を示す6人のデザイナーの思いを紹介。アメリカントラッドで直接的に伝えたデザイナーから、アメリカの古来の文化をもとに自由と多様性を力強く発信するデザイナーまでさまざまな思いを聞きました。また、ストリートブームの収束でオーバーサイズからますますコンパクトにシフトしていくシルエット、マンハッタンにオープンするノードストロム(NORDSTROM)旗艦店、市内のフェミニストショップなどについても紹介します。
ニュース面ではそのほかにも、拡大し続けるeスポーツ産業にファッションが参入する可能性や、先日ニューヨークで行われた環境保護政策の実現を訴える「グローバル気候マーチ」について報じています。フラッシュセールサイト「ギルト(GILT)」と「グラッド(GLADD)」が統合して1年、CEOに今後の展望について語ってもらいました。