9月13〜17日に開催されたロンドン・ファッションウイークでは、秋冬シーズンの最新コレクションを早速身につけた来場者が多かった。今季は数シーズン続いていたストリートの流れが終わり、クラシックを現代の感覚で解釈した“ニュークラシック”へとトレンドが移行した。特に着用率の高かったキーアイテム2つを紹介する。
キーアイテム1:
テーラードジャケット
トレンドの大本命はテーラードジャケット。さまざまな素材や色が見られ、バラエティー豊かだった。ここ数年はオーバーサイズのテーラードジャケットをストリート風に着崩すスタイリングが目立ったが、今季はジャストサイズでボクシーシルエットの長い丈が多かった。ボトムスはパンツ率が圧倒的に高く、メンズライクな印象。ランウエイにも多く登場した、セットアップやウエストマークのスタイリングも見られた。
キーアイテム2:ロングドレス
各ブランドがさまざまなアイテムでロング&リーンなシルエットを提案した今季は、ドレスもロング丈でリラックスムードがトレンドのようだ。春夏シーズンのようにあざやかな色や花柄も見られたが、着用率が最も高かったのはプレーンな白。会期中は30度に近い夏日とあって足元にはサンダルを合わせる来場者もいたものの、ウエスタンブーツやロングブーツなどを合わせて素肌を見せず、足元にボリュームのあるスタイリングは秋らしさがぐっと増していた。
ELIE INOUE:パリ在住ジャーナリスト。大学卒業後、ニューヨークに渡りファッションジャーナリスト、コーディネーターとして経験を積む。2016年からパリに拠点を移し、各都市のコレクション取材やデザイナーのインタビュー、ファッションやライフスタイルの取材、執筆を手掛ける