ナノ・ユニバースが畑違いのマネキン開発に乗り出したのには、ECの商品撮影の難しさがあったと同社の担当者は説明する。「立体的な洋服を置いてきれいに撮るには、モデル撮影の何倍も時間がかかる。生産性のために普通のマネキンで対応すると、どうしてもマネキンのボディーが写り込んでしまう」。同社はEC化率がすでに40%超。リアル店舗と同様に、ECで商品のシルエットやデザイン、質感などを正確に伝えることが販売に直結すると判断した。
共同開発したマネキン“アンノウン(UNKNOWN)”は、Vゾーンや下腹部などのパーツを取り外すことが可能で、マネキンのボティーが写らない状態で撮影できる。簡単に分解できるため商品の着せ替えが手早く進み、撮影効率が向上する。
先行発売での価格はウィメンズ、メンズともに12万7500円(税込、送料込み)。製造・販売を行うエスティファイブでは初年度100体の販売を計画する。