名古屋三越栄店が入る商業ビルを運営するオリエンタルビルは、2029年の完成を目標とする同ビルの建て替え構想を明らかにした。地下3階、地上34階建て、高さ約180メートルで、商業施設に加えてホテルなどを備える複合商業ビルとなる。今後、事業関係者や地権者との協議に入る。
現在のビルは地下3階、地上9階建て、延べ床面積約7万6600平方メートル。名古屋三越栄店の前身「オリエンタル中村百貨店」の開業年である1954年に完成した。耐震補強工事は実施済みだが、建物の老朽化が課題となっている。
構想では、高層階に高級ホテル、中層階にコンベンションホール、低層界に商業施設を入れる予定だが、名古屋三越栄店は「今回の発表で(建て替え構想を)初めて耳にした。あくまでビルのオーナー側の展望だ」とコメントしている。