クノアは10月1日、さまざまな業種のプロが集まる複合型シェアサロン「クノア(Qnoir)」の1号店を東京・北青山にオープンした。また同時に、サロンと連携したアプリ「クノア」をリリースした。シェアサロンといえば、フリーランス美容師をメインとした「ゴウトゥデイ シェア サロン(GO TODAY SHAIRE SALON)」が2億6000万円の資金調達を行って話題となるなど、美容師のフリーランス化とともに注目を集めている。
「クノア」の特徴は複合型で、美容室ゾーンだけではなく、エステゾーン、スタジオゾーン、ネイル・まつげエクステゾーンといったさまざまな施設が一つのサロンに入っていることだ。また働くスタッフは、美容師やネイリストをはじめ、ヨガやエステ、整体、語学、占いまで多様な業種のプロが集まっており、いそがしい人でも一カ所で希望のサービスを受けられる。また所属するプロが顧客を紹介しあうことができるようにコミュニティーづくりにも注力していく。
「クノア」はプロも一般のお客さまも24時間365日いつでも利用可能で、プロは専用のスマホアプリに働きたい日時を登録し、「集客・予約管理・決済」はクノアがトータルでサポートする。所属するには面談が必要。プロ側の利用料金は、登録料1万円と月会費5万円+月の手数料として売り上げの20%がかかる(12月31日まではオープンキャンペーンを実施中)。開業するよりも初期費用を低く抑えて独立できる。お客にとっても面談を受けたプロ集団であることから、安心感が持てる。
クノアの角田千佳取締役は、CtoCでのスキルシェアをメインサービスとしたエニタイムズ(ANYTIMES)の社長を務めており、そこで美容へのニーズが高かったことから今回「クノア」のサービスを思いついたという。「エニタイムズでも美容サービスはあったが、ただ個人同士で家に行くということに抵抗を持つ人が多かった。それならシェアサロンという場を作った方がいいと考えた」。また、いそがしい人からは、ヘアもネイルもヨガも一つの場所でやりたいといったニーズも高いことから、「複合型のシェアサロンとして、お子さま連れで来店できるようにも考えている。また美容以外にも語学や整体などいろいろな分野のプロが集まることで、横のつながりを意識したコミュニティーをつくり、お互いに顧客を紹介し合うこともできるようにしていければと考えている。現在、所属するスタッフは20人ほどで、今後はFCでの店舗展開をメインに全国100店舖を目指したい」と角田取締役は語る。