秋は紫外線による日焼けダメージや皮脂の分泌増加、エアコンによる乾燥など、夏の間に受けたダメージが頭皮に表れる季節です。季節の変わり目のせいか、記者自身シャワー後の排水溝に抜け毛が多いような気も……。頭皮ケア用のエッセンスやローションを使ってみようかなと思っていたところ、8月下旬に「サボン(SABON)」から、9月中旬には「ケラスターゼ(KERASTASE)」から、頭皮用のソルトスクラブが発売され気になっていました。ボディーケアでは慣れ親しんでいるソルトスクラブですが、頭皮への効果や使い心地はどうなのでしょうか。疑問を解消すべく「ケラスターゼ」のスクラブを導入するという「カキモトアームズ 新宿店」に行ってきました。
「ケラスターゼ」の頭皮用スクラブはその名も「フュジオスクラブ」。肌と同じで頭皮にも脂性タイプと敏感タイプの2種があるということで、脂性用のシーソルト配合の「エナジャイズスクラブ」と敏感用のジェルタイプの「アペザントスクラブ」をそろえています。さらに顧客の好みによってスクラブにブレンドする3種のエッセンシャルオイルをそろえたサロン専用メニューです。
まずは頭皮と毛髪の状態をリアルタイムで確認できる高解像度のカメラ“K-Scope”で頭皮の状態をチェック。健康な毛穴からは通常2~3本の毛髪が生えてくるといわれていますが、記者の場合は多くても2本。2本生えている場合でも1本は細毛になっている毛髪が多いことも分かりました。施術を担当してくれた永井幸佐スタイリストによると「毛穴に皮脂が詰まっていると毛髪が生えてくるのを阻害したり、栄養が毛根まで行き届かずに細毛の原因になってしまう」そうです。
診断の結果、毛穴の周りに皮脂があること、血行不良による頭皮の赤みから敏感用の「アペザントスクラブ」を使用してもらうことになりました。ソルトスクラブが気になっていたのに……と思いながらも無理はできません。ソルトスクラブは粒子が粗いため、男性でも特に皮脂の分泌量の多い人におすすめするそうです。
施術はまず「アペザントスクラブ」に、気分で選んだジンジャーの香りのオイル「ユイルティミュリスト」を混ぜ合わせたものを地肌に塗布しマッサージし、そしてシャンプー。食器洗い用洗剤のCMでよくあるお皿を指でこすったときのキュッキュッという音が地肌からするぐらいの洗い上りを実感しました(笑)。スクラブも敏感用のため粒が細かいのでこすられている感じはせず、頭皮のマッサージを受けている感覚です。
その後「マスク イドラ アペザント」を使用したトリートメントへと進みます。トリートメントにも好みに合わせたエッセンシャルオイルを混ぜてくれるので、香りによるリラックス効果もありました。最後にハリ・コシ、ボリュームをアップしてくれる、頭皮・ヘアトリートメント「DS アドジュネス」を塗布して乾かしてもらいました。
施術後も“K-Scope”で頭皮の状態をチェック。施術前に比べると皮脂がなくなっているのが目に見えてわかります。またマッサージ効果もあって赤みもやや改善されました!
最後に気になっていた頭皮へのソルトスクラブの影響を永井スタイリストに質問。「ソルトスクラブに限らず、スクラブは毛髪と粒子のこすれでヘアカラーが少しだけ抜けやすくなります。ヘアカラー後2週間程度はヘアカラー専用のケアをおすすめします」ということでした。頭皮や毛髪の状態に合わせて、使うアイテムやステップを考慮してくれるので一度サロンで相談してみるとよいですね。