オンワードホールディングス(HD)の2019年3〜8月期連結決算は、純損益が244億円の赤字(前年同期は14億円の黒字)になった。不採算事業からの撤退や低収益店舗の閉鎖による事業整理損や、減損損失などの特別損失252億円を計上したことが響いた。営業損益も8億6100万円の赤字(同6億600万円の黒字)に転落した。
売上高は前年同期比4.0%増の1184億円だった。国内の中核会社オンワード樫山が展開する「23区」「ポール・スミス(PAUL SMITH)」などは増収だったものの、「自由区」「五大陸」などが実績を下回った。関係会社ではユニホーム事業などを手掛けるオンワード商事、「グレースコンチネンタル(GRACE CONTINENTAL)」のアイランドが減収減益。海外ではアジア事業が減収増益、欧米事業が減益だった。3月に子会社化したギフトの大和が増収に大きく寄与した。
20年2月期は売上高2560億円、営業利益12億円、純損益240億円の赤字を予想する。