写真家のニコライ・フォン・ビスマルク(Nikolai von Bismarck)は今秋、キム・ジョーンズ(Kim Jones)「ディオール(DIOR)」メンズ アーティスティック・ディレクターとコラボした写真集“THE DIOR SESSIONS”を発売する。アート、スポーツ、映画、ファッションの世界から、キムとビスマルクの両者と関係のあるデヴィッド・ベッカム(David Beckham)、ナオミ・キャンベル(Naomi Campbell)、エイサップ・ロッキー(A$AP Rocky)、村上隆ら80人以上が掲載されている。
同写真集のプロジェクトは、キムとビスマルクが2018年3月に英・ロンドンのハイドパークを散歩中に構想が生まれた。12カ月間にわたって、三大陸でビデオ撮影を行った。キムのサポートによる親密な距離感で、創造の領域や登場人物との関係性、メゾンとのつながりなど公私に迫るもので、キムが「ディオール」デビューを飾ったショー前夜を捉えた一連の写真などもまとめられている。
加えて、イントロダクションにはアレキサンダー・フューリー(Alexander Fury)=「フィナンシャル・タイムズ」のファッション批評家兼「アナザー・マガジン」のファッション担当ディレクターのエッセイが掲載される。
同書の収益の一部は、キムとビスマルクが関心を寄せる慈善団体のティーンエイジ・キャンサー・トラストに寄付される予定だ。ティーンエイジ・キャンサー・トラストは、がんと闘う若者へのケアと支援活動を専門とする唯一の慈善団体。若いがん患者にとって欠かせない専門ケアと、精神面をサポートするサービスを確保し、同団体が活動をさらに拡大するために役立てられる。