セブン&アイ・ホールディングス傘下のそごう・西武は、西武大津店など5店舗を21年2月までに閉鎖するほか、西武秋田店と西武福井店の2店舗は店舗の一部の営業を終了する。リストラで1300人の人員削減を見込む。これはセブン&アイ・ホールディングス百貨店事業(19年2月末)の全従業員6660人の約2割にあたる。
井阪隆一セブン&アイ・ホールディングス社長は就任後、会長兼CEOだった鈴木敏文氏が当時推進してきた多角化戦略の見直しと、不振が続いていた百貨店事業とスーパーマーケット事業のリストラ策の再検討を進めていた。そごう・西武は他の郊外店でも売り場の定借化を進め、主要店舗ではコスメとラグジュアリー、食品などの成長領域を強化する。
西武岡崎店(店舗面積:1万6000平方メートル、売上高84億円、以下同)と西武大津店(2万7808平方メートル、99億円)、そごう西神店(1万6562平方メートル、110億円)、そごう徳島店(2万2512平方メートル、128億円)の4店舗を2020年8月までに閉鎖、そごう川口店(3万2621平方メートル、159億円)は21年2月に閉鎖する。
西武秋田店(1万3762平方メートル、93億円)のうち、「ザ・ガーデン自由が丘・西武」部分(1395平方メートル)を21年2月までに、西武福井店(2万5438平方メートル、115億円)は新館(約9000平方メートル)を21年2月までに営業を終了する。
セブン&アイ・ホールディングスは同様に傘下のイトーヨーカ堂についても不採算の33店舗を軸とした大型のリストラ実施を発表している。