そごう・西武の2019年3~8月期は、売上高に相当する営業収益が前年同期比1.0%減の2943億円、本業のもうけを示す営業損益が10億円の赤字(前年同期は2億9200万円の赤字)となった。親会社のセブン&アイ・ホールディングスの井阪隆一社長は、「首都圏店舗に投資資源を集中させた結果、前年売り上げを上回った店舗があり、一定の成果が見られた。今後、好調なコスメとラグジュアリー、食を強化する」と語った。20年2月期は、営業収益6152億円、営業利益42億円を見込む。
店舗別売り上げは、西武池袋本店が同0.4%増の890億円、そごう横浜店が同0.6%増の533億円、そごう千葉店が同1.1%減の359億円、そごう広島店が同0.6%減の188億円、西武渋谷店が同0.4%増の214億円、そごう大宮店が同0.4%減の153億円となった。商品別では、構成比の約4割を占める衣料品が同3.6%減の1072億円だった。
持ち直しが不可能と判断した店舗については、20年度中に閉鎖・減積を行う。従業員を1300人、人件費を86億円削減し、「首都圏店舗への投資をさらに強める」(井阪社長)。