ミレニアル世代の女性に向けたキャリアスクール事業「シーライクス(SHELIKES)」を運営するシー(SHE)は国際ガールズ・デーを翌日に控えた10月10日に、同スクールの卒業生を表彰する「キャリアのビフォーアフターアワード」を東京・表参道で開催した。
シーは中山紗彩社長が2017年に設立。ミレニアル世代の女性に向けた自分らしい働き方を実現するためのコーチング事業として、ウェブデザインやマーケティングといったキャリア形成に必要なスキルを習得する全13コースを展開し、現在会員数は1万人を超える。
同イベントでは、今年最も劇的なキャリアチェンジを遂げた卒業生として選出された4人が登壇し、来場した100人の女性たちに向けてスキル習得までの道のりやキャリアチェンジを遂げるためのアドバイスを行った。
登壇者の1人の鈴木せいらさんは、2児の母でありながら同スクールのウェブディレクターコースを卒業し、現在「東京カレンダー」のウェブコンテンツプランナーを務める。鈴木さんは「転職活動中、子持ちというだけで制約があったり良くないイメージを持たれたりした。その時にここで学んだスキルを使って面接資料を作成し、何ができるかを相手に明確に示したことでチャンスを掴むことができた」と語った。
同じく登壇者の村尾唯さんはライターコースを受講し、会社員として働きながら副業でライターのアシスタントを務める。「会社を離れても残るスキルを身に付けたくて始めた。30代未経験というハードルがあったので転職ではなく副業の形を選択した。今が一番若いという言葉を大事に、いつ始めても遅くないということを伝えたい」と語った。
またシーはこのほど、ストアーズ・ドット・ジェーピー、シタテル、キャンプファイヤーとの4社協業でブランドプロデューサーを育成する新事業を開始する。同事業では10月10日から公募で参加者を募り、審査を通った参加者に対しブランド立ち上げまでのプロセスを4社の強みを生かしてサポートする。最終審査員はブランドプロデューサーとして活躍するハヤカワ五味や山賀琴子らが務める。
さらに、来年2月1日には表参道校に次ぐ2拠点目を東京・銀座にオープンする。それに伴って11月からクラウドファンディングを開始し、ワークショップ参加などの特典を設けた銀座拠点第1期会員の事前募集を開始する。
中山社長は3月にカルティエとマッキンゼー・アンド・カンパニーが主催する世界の女性起業家によるビジネスプランコンペティション「カルティエ ウーマンズ イニシアチブ アワード」の日本人初のファイナリストに選ばれた。福田恵里=取締役兼チーフ・クリエイティブ・オフィサーは「同事業を世界に評価していただいたことを自信に、ミレニアルズの抱える課題を世界規模で解決していきたい」と語った。