若手デザイナーの登竜門「2019 Tokyo 新人デザイナーファッション大賞」は16日、渋谷ヒカリエでジョイントショーと表彰式を開催した。アマチュア部門はエスモードジャポンの田村奈々さんが大賞を、プロ部門は「ポートヴェル(PORTVEL)」が東京都知事賞をそれぞれ受賞した。
アマチュア部門には9カ国から5879点の応募があり、内24人が最終審査にノミネートされた。大賞のほか、優秀賞は台湾・實踐大學のヤン・ウェイ・ツェンさんが、秀作は大阪モード学園の梅原理央磨さんら5人の学生が受賞。会場では田村さんの大賞受賞の瞬間に会場から歓声が上がるなど、ファッション専門学校を中心に全国から多くの学生が来場した。
プロ部門は毎年10人が選出され、最長3年のビジネス支援が与えられる。同日は、10ブランドの中から「ポートヴェル」「ベース マーク(BASE MARK)」「メアグラーティア(MEAGRATIA)」「P.E.O.T.W AG」の4ブランドが最新コレクションを披露した。最高位である東京都知事賞を獲得した「ポートヴェル」の濵田博昭デザイナーは、「このような賞をいただけて大変光栄に思う。賞が取れたのもいろいろな方のお力添えがあってのことだと思うので、これからもブランドがより良い方向に進めるよう精進していきたいと思う」とコメントした。
18年に東京都知事賞を受賞した「バルムング(BALMUNG)」は今シーズンの「楽天 ファッション ウィーク東京(Rakuten Fashion Week TOKYO)」に、17年に同賞を受賞した「キディル(KIDILL)」は今シーズンからパリコレに参加している。
「2019 Tokyo 新人デザイナーファッション大賞」は、アマチュア部門を繊維ファッション産業協議会と日本ファッション教育振興協会が共催し、プロ部門を同協議会と東京都が主催している。