ミラノ・ファッション・ウイークの来場者たちのデニムスタイルは一味違った。ファッション・ウイーク期間中のニューヨークやロンドンでは、ストリートのデニムスタイルはノスタルジックなデザインと正統派の着こなしに傾いていたが、ミラノではデニムのよりワイルドな側面が見られた。
ミラノでの来場者たちはブリーチ加工やオーバーサイズ、体にぴったりフィットしたものや大胆にカットされた肌見せデニムなどにチャレンジしていた。
女性たちの間では上下デニムの着こなしが人気で、古くから存在するカナディアンタキシード(デニム・オン・デニムのスタイル)もトレンドのスティレットヒールやスクエアトウのホワイトブーツを合わせれば新鮮に映る。
ブリーチ加工のジーンズには80年代風の主張があるアイテムをストラップサンダルと合わせたり、ベストや片袖のセーター、おばあちゃんぽいブーツなどを取り入れてデニムを活用していた。
ストレートジーンズやマムジーンズも、80年代風のパワーショルダーブレザーとタートルネックのトップス、そしてインスタ映え必至の明るいピンクのニットとサテンシューズで着こなすなど、デニムの可能性は無限大だ。
長めのデニムジャケットにTシャツ、絞り染めのジーンズに厚底ハイカーブーツを合わせたり、シワ感のあるナイロンのダウンコートの上にボクシーなデニムベストを羽織るなど、ストリートウエアとしても根強い人気がある。