11月22、23日に台北で「スーパーガールズエキスポ(SUPER GIRLS EXPO)~最強美少女博覧会」(主催・吉本興業)が行われ、2日間で延べ約4万人が来場した。ファッションショーや体験型ブース、食物販、日本物産展などに加え、18本のミニライブを敢行。中でも最も人気を博したのが、ボーカル&ダンスの橘慶太、コーラス&ダンスの緒方龍一と千葉涼平の3人組ユニットのw-inds.(ウインズ)だった。ステージが始まると、観客は2日間のイベントで最も大きな歓声を挙げる一方、バックステージでも現地モデルやスタッフが一斉に控室を出て、モニターを見つめたり写真を撮るなど、絶大な人気を見せつけた。ライブ終了後に3人を直撃した。
緒方龍一(以下、緒方):最高だった。たくさんのお客さんの笑顔が、イベントやライブの成功の証だと思う。
千葉涼平(以下、千葉):異国であれだけの声援を受けられ、本当にありがたいことだ。
橘慶太(以下、橘):すごく愛情を感じている。その分、音楽やダンスで少しでもお返したいと思っている。
WWD:ステージ衣装へのこだわりや、私服で好きなファッションは?
緒方:一番こだわっているのはサイジング。好きなブランドは「ワコマリア」(注:ラテン語で「へんてこマリア」の意味。元Jリーガーの石塚啓次と森敦彦が2005年にスタート。女、音楽、酒、ハットをブランドテーマに掲げた、男っぽさが色濃く漂うブランド)だ。彼らのスタンス、とくに音楽に対する思いが服に現れている点に魅力を感じている。ファッションって、音楽があってこそ生まれるものだと思っている。
橘:踊りが良く見えるシルエットであること。普段のファッションでも、シルエットがキレイに出る細みのものがほとんどで、オーバーサイズは着ない。買い物に行く時には、スタイリストと一緒に行って、アドバイスを受けたりもしている。
千葉:トップスはビッグサイズで、ボトムスはタイトなシルエットが好きかな。
WWD:どんなところで買い物をする?
千葉:原宿や表参道などに買い物に行くことが多い。買い物の決め手は……。
緒方:店員さんにススメられて買っていそう(笑)。
千葉:あるある(笑)。でも、やっぱり、感情が揺さぶられるものに出合うと、欲しいな~と思って買っちゃうよね。それと、自分が思っていたイメージと違って、意外に似合うと分かった時とか。
橘:「日本に一つしかない」と言われると、「わっ、欲しい、買わなきゃ」って思う。
緒方:それ、100%買うよね。
千葉:「最後の1着です」っていうのも効くよね。
WWD:海外初の単独公演を2004年に台湾で行って以来、音楽の分野で世界展開に成功しているが、海外で日本ブランドを売っていくための良いアイデアはあるか?
緒方:やはり、ミュージシャンや俳優などがカッコ良く着ていれば、服も良く見えるし、知名度も上がると思う。たとえば、木村拓哉さんが着た服が売れたりしているし、ファッションアイコンが着れば世界中の人々から注目されるはず。
橘:音楽とファッションのつながりをもっと深くすべき。歌や音楽、ダンスは海外で展開する際のハードルを下げてくれる。一緒に世界に出ていくのが理想だ。
WWD:ファッションショーに出たり、BIG BANGのG-DRAGONのように、自国や海外のショーのフロントローに座ってスナップされることでブランドやスタイルを世界に発信するケースも出ている。
千葉:慶太はファッションショーにも出たことがあるよね!?
橘:神戸コレクションでランウェイを歩いたけど、ビックリするくらい緊張した。
緒方:チャンスをいただければ、ショーにも出るし、見にも行きたい。音楽の力でファッションを盛り上げられれば嬉しい。
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