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連載 ファッションラバーもハマる女の「サ道」

ファッションラバーもハマる女の「サ道」 Vol.3 “ととのう”ためのファッションブランドとは?全国オススメサウナも紹介

 空前のサウナブームに沸く日本列島。いまや、おじさんだけでなく若者にもサウナ文化が定着し、女性サウナーの存在もチラホラ。その背景には、タナカカツキ氏による伝説の漫画『サ道』のドラマ化や、『湯遊ワンダーランド』、『極上! サウナめし』などが大きく影響しているのだとか。ビジネスマンからファッションラバーまで、慌ただしい日常に癒しを求めサウナに集まる人たち。人はいったいどんなきっかけでサウナにハマり、何を得るのだろうか。

 サウナーの間ではすでに定番のファッションブランド「ティーティーエヌイー(TTNE)」をご存知ですか?このアルファベット、よーく見ると……。“ととのえ”と読むことができるような、できないような。

 同ブランドは、フィットネスクラブを経営するTTNEの松尾大と、イベントプロデュースを手掛ける秋山大輔の二人による、「サウナーによる、サウナーのためのブランド」だそうです。タウンユースとして使用できる「saunner」ボックスロゴTやパーカをはじめ、専用ハットなどスタイリッシュなラインナップ展開です。サウナ&ファッションを愛する人には、ぜひともチェックしてほしいもの。経験の浅いビギナーは、スタイルから入るのもオススメです。

 お気に入りのサウナーファッションに身を包んだら、次はどの施設に行こうか頭をフル回転させます。前回の連載で「サウナは男性社会」と申しましたが、女性陣も負けてはいられません。近年オシャレな施設が増えたことで、女性同士でサウナを楽しむ姿をよく見かけるようになりました。女性人気ナンバーワンの施設といえば、やはり歌舞伎町の「テルマー湯」でしょうか。伊勢丹新宿本店から徒歩5分程度という立地が影響しているのか、エントランス付近にはファッショナブルな20~30代が多い印象。女性はファッション誌でたとえると「ジゼル(GISELe)」系、男性はスーツ姿がサマになる「ウオモ(UOMO)」系といったところ。ここはフリーWi-Fiが強力なので、汗をかいたあと爽快な気分で仕事するのも可能です。女性浴室には、ドライサウナ以外にミストサウナもあり、ミネラル入りの泥パックは付け放題。サウナとの相乗効果で肌がツルピカになること間違いなしです!

 ホテルのようなラウンジでゆっくりくつろぐなら、池袋の「タイムズスパ レスタ」もおさえておくべき。白を基調とした浴室には、クリアミストサウナ。ドライサウナより湿度が低いので、蒸気が肌に柔らかくまとわりつきます。

 新感覚のサウナで最高の癒やしを体験したい人は昨年、名古屋にオープンした「サウナラボ」へ足を運んでみては?この施設はなんと、女性のみ利用可能なエリアがあり、とにかくオシャレすぎる!ドラマ「サ道」でも紹介されていましたよね。オーガニックコスメやアロマも充実しており、北欧をイメージしたサウナハットやグッズも販売しています。本場、フィンランドをイメージした山小屋風の店内は、数種類のサウナとリビングで構成されており、メディテーション(瞑想)にも向いています。体を芯まで温めたあとは摂氏0度のアイスサウナで心ゆくまでクールダウンすれば、肌が引き締まって美容効果も期待できそう。まだまだ紹介したい施設はたくさんありますが、キリがないのでこのへんで。

【今日のサウナ用語集】

おかわり
アウフグースやロウリュの虜になった人は、熱風の一撃を何度も受けることが可能。これを“おかわり”と言います。物足りないな、と思ったら「おかわりください!」と速やかに手をあげること。スウィングの力は担当によって異なるので、プロサウナーともなるとお目当てのスタッフのスケジュールにあわせて通うこともしばしば。

ヴィヒタ
白樺の葉を束ねたもので、パンパンと体に叩きつけながらマッサージすることで血行を促進します。香りも心地よく、森林浴をしているようなリラックス効果もあるのだとか。

熱波師
タオルやウチワで熱風を送る人のこと。彼らにはエンターテインメント力が試されます。タオル一枚で上質な熱風を送ることができるほか、見事なタオルさばきと巧みな話術でサウナーたちの心を一瞬でワシ掴みに。たとえ5分であっても息苦しいのに、彼らの技と特徴的なパフォーマンスによって、あっという間に10~15分が経過します。

尾竹めぐみ:ファッション・エディター、ライター。大学卒業後、ボストンへ留学。帰国後はファッション誌「オーリーガールズ」編集部で、ストリートスナップを担当。2005年からリットーミュージックが発行するファッション&クラブカルチャー誌「ルイール」で、海外アーティストの取材やセレブゴシップ特集に力を入れる。12年、INFASパブリケーションズに入社し、季刊誌「WWD マガジン」、ファッション週刊紙「WWD ジャパン」で経験を積む。現在、フリーランスとしてファッションウェブ媒体を中心にエディトリアルからライティングまでを手掛ける。趣味はネットフリックスと日本全国のスーパー銭湯めぐり

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