「M・A・C」はドリュー・エリオット(Drew Elliott)「ペーパーマガジン(PAPER MAGAZINE)」編集長をシニア・バイス・プレジデント兼グローバル・クリエイティブ・ディレクターに起用した。2017年にクリエイティブ・ディレクターに就任し、その後退任したトニー・ラキス(Tony Lakis)の後任で、19年10月28日付で業務を開始する。
エリオットはブランドのクリエイティブにおける戦略やコンセプト作りなど全てを監修する。ジョン・デムジー(John Demsey)=エスティ ローダー カンパニーズ(ESTEE LAUDER COMPANIES)エグゼクティブ グループ プレジデントは「ドリューの起用にはブランドと業界に激震が走ったことだろう。私は彼が、ニューヨークのポップカルチャーアイコンからデジタル界におけるリーダーになるまで成長するのを見てきた。デジタルとソーシャルメディアを活用してコミュニティーを構築し、(媒体の)ブランディングをしてきた彼の才能は素晴らしい。また、彼はそんなデジタルカルチャーの中で生まれたブランドの真なるクリエイティブ・ディレクターとなり、今後はそのビジョンをフルに活用し、デジタルでコミュニケーションをとる今の消費者にアプローチできるだろう」と評価した。
「ペーパー マガジン」は1984年の創刊。エリオット編集長は同誌の人気に大きく貢献し、中でも2014年の「#BreakTheInternet」号ではシャンパンボトルを手にした半裸のキム・カーダシアン(Kim Kardashian)を表紙に起用し、大きな話題を呼んだ。ジャン・ポール・グード(Jean-Paul Goude)が表紙を撮り下ろした同号が公開後、「ペーパー マガジン」のサイトには30時間で500万人が訪れた。また、モデルのオーディション番組「アメリカズ・ネクスト・トップモデル(AMERICA’S NEXT TOP MODEL)」では審査員とクリエイティブ・コンサルタントを務めた。