アイランドの「グレースコンチネンタル(GRACE CONTINENTAL)」は、アートとファッションの融合をテーマにしたポップアップストアを松屋銀座本店で23日までオープンしている。同ブランドは毎シーズン、有名絵画にアイテムのデザインを落とし込むことでシーズンテーマを表現することを試みており、第4弾となる今回は、19世紀末の仏画家トゥールーズ・ロートレック(Toulouse Lautrec)によるジャポニズムを表現したポスター「ディバン・ジャポネ」にフォーカスした。
今季の「グレースコンチネンタル」がプッシュするのはクラシカルなチェック柄。そこでポップアップストアでは、「ディバン・ジャポネ」でミューズとして描かれている女性である「ジャンヌ・アヴリル」の装いをチェック柄にアレンジしたアート作品を、実際の商品を着せたトルソーのそばに展示した。さらにアート作品の雰囲気に合わせて、木村剛士社長自らセレクトしたアンティーク家具なども什器として使用するなど、ストア一体で世界観を表現している。
美大出身でアートに造詣の深い木村社長の発案により、ブランドの20周年を皮切りに始動したアートプロジェクトは、これまでエドガー・ドガ、モネ、喜多川歌麿による浮世絵と“コラボ”した。「アートとともに展示することで、洋服がストーリーを持つようになる。また、顧客には文化的水準の高い方々も多くいらっしゃる。そういった皆さまに、単に洋服を買うだけでなく、より深い買い物体験を楽しんでいただきたいという思いで今後も取り組んでいく」(木村社長)。
ポップアップストアでは、2019-20年秋冬の新作アイテムの先行販売のほか、限定アイテム3型を用意。3万円以上の購入者にオリジナルミニポーチをプレゼントしている。