2020年1月10~14日に開催されるミラノ・メンズ・ファッション・ウイークに「グッチ(GUCCI)」が復帰する。同ブランドは17年以降、2月と9月に行われるウィメンズ・ファッション・ウイークで男女合同のショー形式を採用しており、メンズ・ファッション・ウイークには久しぶりの参加となる。「グッチ」がショーを開催するのは最終日の1月14日だ。
ミラノ・ファッション・ウイーク(以下、ミラノコレ)の会期は、ロンドン・ファッション・ウイークとパリ・ファッション・ウイークに挟まれる形となっているため、各ブランドのショーの日程にはバランスの悪さが付きまとってきた。そこでイタリアのファッション協会と主要ブランドが現状を改善するためにスケジュールを調整。9月に行われた20年春夏コレクションでは「プラダ(PRADA)」が初日に、そして「グッチ」が終盤にショーを行ってミラノコレを締めくくった。2月に行われる20-21年秋冬コレクションもこれまでとは異なるスケジュールでの開催が予定されており、「グッチ」が初日、そして最終日にショーを行うのは「ジョルジオ アルマーニ(GIORGIO ARMANI)」だ。
ミラノコレの刷新についてマルコ・ビッザーリ(Marco Bizzarri)=グッチ社長兼最高経営責任者(CEO)は、「イタリアのラグジュアリーブランドは創造性や製造面において基盤となる役割を果たしている。“メイド・イン・イタリー”が持つリーダーシップを維持していくためにも、各ブランドは共同でイニシアチブを取っていく。私たちはメンズ・ファッション・ウイークにおいても同じように協力する」とコメントしている。
また10月23日、「グッチ」は21年のプレ・スプリング(クルーズ)・コレクションをアメリカで5月18日に開催することも発表した。会場はまだ明らかにされていない。
「グッチ」はこれまでに、ロンドンのウェストミンスター寺院(Westminster Abbey)の回廊、イタリア・フィレンツェのピッティ宮殿(Pitti Palace)にあるパラティーナ美術館(Palatine Gallery)、南仏アルルのアリスカン遺跡(Promenade Des Alyscamps)やイタリア・ローマのカピトリーノ美術館(Capitoline Museums)と世界各地でプレ・スプリングを発表してきた。アメリカでの発表は、クリエイティブ・ディレクターのアレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)によるブランド初のプレ・スプリングショーがニューヨークのディア美術財団(Dia Art Foundation)で開催されて以来5年ぶりとなる。