※この記事は2019年6月28日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから。
ファンを抱える個々の集合体でありたい
「WWDビューティ」の26歳新人記者が、頑張りました!!僕に比べれば、写真映りがまだまだカタイのですが(笑)、“すっぴん”を晒し(←別に大丈夫ですねw)、メンズメイクの体験取材に初トライです。 彼と働いて数年が経ちましたが、人見知りで奥手、正直、人前に立つことは苦手な後輩です。そんな彼が記事にもある通り、まだまだ“気恥ずかしさ”を抱かずにはいられないメンズメイクの体験記事を書いてくれるとは。ワタクシ、記事より勇気に感動してしまい、昨日はパリ・ボンマルシェのセールをグルグルしながら、一人“ムネアツ”でした。もちろん一読した後、「どんな場面かわかんないから、写真にキャプション入れてね」とリクエストするのは忘れませんでしたが(笑)。
彼にはこれからも体験記事、自分の感情を前面に出したり匂わせたりするコンテンツを書き、彼自身のファンを獲得して欲しいな、と思います。究極、「WWDビューティ」でも「WWD JAPAN.com」でもなく、「記者 川井康平」のファンが増えれば、それで良いと思っています。その上で「WWD JAPAN.com」は、川井のように個々のファンを抱えた、個性豊かな人間の集合体でありたい。だからこそ僕も、日本ではエクササイズの体験取材、メンズ・コレクションでは日記、ランウエイでは後輩との対談記事にトライしたのです。対談については、「『WWDジャパン』なのに、“チャラい”」という批判もあります。もちろん、真面目なレビューにも価値はあります。でもそれは、プロフェッショナルメディアのファッション週刊紙「WWDジャパン」で書きたい。それより裾野の広い「WWD JAPAN.com」ではむしろ、(ある程度)本音をぶちまけ、自撮りまでアップして(照)、「ファッションを心から楽しむ自分」の姿を見ていただくことで「ファッションって、本当に楽しそう」って思っていただき、重たい扉を開けて欲しいのです。
6月24日発売の「WWDジャパン」販売員特集を担当した“おじさん”が書いた、「“おじさんが憧れるおじさん”」の記事も嬉しい一本です。ありがたいことに取材させていただいた“おじさん”、ビームスの和田健二郎スタイリングディレクターには、弊社の“おじさん”の記事をインスタにアップしていただきました。和田さんのフォロワー数は6月27日現在7451。うちの“おじさん”のファンになった“おじさん”が、7451人の皆さんにわれわれを紹介してくれたのです。個々にファンを抱える記者の集合体であることは、その魅力を多面的・多角的・同時多発的に発信する上で効果的ですね。
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