イケア・ジャパンは11月1日、ヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)とコラボした限定コレクション“MARKERAD / マルケラッド”を発売する。ミレニアル世代をターゲットに、「オフ-ホワイト c/o ヴァージル アブロー(OFF-WHITE c/o VIRGIL ABLOH)」のデザインで採用している“引用符”を取り入れたラグマットやバッグなど全15型をそろえ、国内外の「イケアストア」で取り扱う(「イケア(IKEA)」公式オンラインストアでの販売はない)。
製品は、「イケア」のレシートをアート作品化したラグマットやグリーンを基調としてホワイトで“WET GRASS”のロゴを施したラグマットのほか、“SCULPTURE”のロゴを施すバッグ、1950年代の北欧デザインのスカンジナビアンモダニズムを現代風に表現するテーブル、脚先にドアストッパーが付属するチェア、ヴァージルの名前と「イケア」の発祥国であるスウェーデンが印字される掛け布団カバーと枕カバーなど。
ヴァージルは「どの製品も誇らしさを感じられるものであってほしいし、それをみんなが手にする最大の理由が“デザインがいいから”であってほしい。僕の作るものにはいつも裏のメッセージ“少しの皮肉と、人間的なつながり”がある」と語る。
「イケア」のヘンリック・モスト(Henrik Most)=クリエイティブリーダーは「ミレニアル世代にとっては、機能面をクリアしていることは基本であり当然。そこに彼らは、製品に愛着が持てるようになる付加価値を求めている」とコメントしている。
同コレクションは、ヴァージルのストリートアート文化と「イケア」の製品哲学(デモクラティック・デザイン)を組み合わせ、どんなハレーションが起きるのかをイメージして製作した。“マルケラッド”はスウェーデン語で“選択”“ステートメント”“強調”を意味し、“実用性だけでなく、家具の一つ一つに愛着を抱き、自分らしさを前面に出して楽しんでほしい”という意図を込めている。
同コラボは2017年に始動し、ヴァージルとモストによるミレニアル世代のライフスタイルの調査からスタート。消費者のダイレクトな声をワークショップやライブストリームでくみ取るなどして、製品を形にしてきた。
※デモクラティック・デザインとは、5つの要素(形、機能、品質、サステナビリティ、低価格)を全て兼ね備えた「イケア」の製品デザインから生産までのプロセスに影響を与える考え方。