ニューヨーク、ロンドン、ミラノ、パリで開催されるファッション・ウイークには、世界中からモデルが集結します。ダイバーシティー(多様性)&インクルージョン(包括性)が当たり前になりつつある現在、多くのブランドが人種も個性もさまざまな顔ぶれを起用。デビューしたての新人からブランドに直接ブッキングされるトップモデルまでがそろいます。ランウエイでは凛とした姿を見せる彼女たちですが、プライベートではどんな生活を送っているでしょう?そのライフスタイルを探るため、ショー前のバックステージでそれぞれが暮らす街のお気に入り&オススメスポットを聞いてみました。
Mika
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美佳は2020年春夏シーズン、ミラノの「プラダ(PRADA)」でデビューした後、パリで「サンローラン(SAINT LAURENT)」や「ロエベ(LOEWE)」「サカイ(SACAI)」「シャネル(CHANEL)」「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」など有力ブランドのショーに次々と抜てきされたパリ生まれの18歳。10月から東京に拠点を移しましたが、もともとは南インドのポンディシェリーにある学校に通っていたそうです。かつてはフランス領であり、今なおフランス文化が残る町で彼女がオススメするのは、ホワイトタウン地区のショップ「ラ メゾン ローズ(LA MAISON ROSE)」に併設された「コロマンデル カフェ(COROMANDEL CAFE)」と、ホテル「ラ ヴィッラ(LA VILLA)」内のフレンチレストラン。「美味しくて、ベジタリアンメニューもあります。私自身はベジタリアンではないですが、インドで初めてその美味しさを知りました」。
Sculy Mejia
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美佳と同じく「プラダ」でランウェイデビューを果たした17歳のスクリー・メジア(Sculy Mejia)は、パリでも「ランバン(LANVIN)」のファーストルックをはじめ、「オフ-ホワイト c/o ヴァージル アブロー(OFF-WHITE c/o VIRGIL ABLOH)」から「ヴァレンティノ(VALENTINO)」や「ミュウミュウ(MIU MIU)」まで11ブランドのショーに起用されました。ドミニカ共和国北部にある海辺の街リオ・サン・ファンで暮らす彼女が好きなのは、プラヤ・ロス・ミノ(PLAYA LOS MINO)という透き通った水ときめ細かな砂に恵まれたビーチ。「時間があるときは、よくビーチに行きます。中でも、ここはすごく特別な場所です」。
Veronika Kunz
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「ヌメロ ヴェントゥーノ(N21)」のバックステージでリメイクの着物を取り入れた着こなしが目を引いたヴェロニカ・クンツ(Veronika Kunz)は、ボーイッシュな雰囲気が魅力的なスイス出身の26歳。好きなブランドは数え切れないほどあるけれど、実際に着るものはビンテージが多いそう。そんな彼女が暮らすのは、スイス北西部にあり、街中をライン川が流れるバーゼルです。そんな土地柄もあって薦めてくれたのは、ハーバー。「夏にはオープンエアのカフェやバーがたくさんオープンするの。そこで音楽を楽しんだり、友達と過ごしたりするのが好き」。そのほかには、さまざまなジャンルのライブ演奏を楽しめるバー「レネ(RENEE)」がオススメとのこと。
Sasha Knysh
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ウクライナ出身のサシャ・ナイシュ(Sasha Knysh)は今季、ニューヨークからパリまで4都市のファッション・ウイークに挑戦し、「マーク ジェイコブス(MARC JACOBS)」「アーデム(ERDEM)」「プラダ」「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」「ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)」などのショーに登場しました。現在拠点としているのは、ニューヨーク。趣味で写真を撮ったり、絵を描いたりとアーティスティックな一面も持つ彼女のお気に入りは、“MoMA”として知られるニューヨーク近代美術館だそう。「現代アートが大好き。特にMoMAは、クールな企画展をたくさんやっているから。ミラノだったら、プラダ財団も素晴らしいと思うわ」。
Lea Julian
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フランス出身でモデル歴4年になるレア・ジュリアン(Lea Julian)は、「シャネル」や「ジバンシィ」「サカイ」「モスキーノ(MOSCHINO)」のランウエイショーの常連で、今シーズンも約20ブランドに起用されました。パリで暮らす彼女がオススメするのは、3区にある「ラブ ジュース バー(LOVE JUICE BAR)」、1区と6区に店を構える「コダワリ ラーメン(KODAWARI RAMEN)」、シェフの関根拓が手掛ける19区にあるアジア食堂「シュヴァル ドール(CHEVAL D’OR)」、終日朝食メニューを楽しめる9区のコーヒーハウス&レストラン「パピーユ(PAPILLES)」。「アジア料理とヘルシー志向のコーヒーショップが大好きなの」。
JUN YABUNO:1986年大阪生まれ。ロンドン・カレッジ・オブ・ファッションを卒業後、「WWDジャパン」の編集記者として、ヨーロッパのファッション・ウィークの取材をはじめ、デザイナーズブランドやバッグ、インポーター、新人発掘などの分野を担当。2017年9月ベルリンに拠点を移し、フリーランスでファッションとライフスタイル関連の記事執筆や翻訳を手掛ける。「Yahoo!ニュース 個人」のオーサーも務める