ファッション

2020年春夏トレンド分析Vol.1 進化した袖コンシャスに注目

 2020年春夏トレンドの中でまず押さえるべきは、“パフな”アイテムだろう。ボリューム感のあるデザインがここしばらくトレンドを席巻してきたが、ようやく少し変化し始めた模様。特に、さまざまな袖コンシャスのシルエットに注目だ。

 「シャネル(CHANEL)」や「キャロリーナ ヘレラ(CAROLINA HERRERA)」のレディライクなシースルードレスから、「ステラ マッカートニー(STELLA McCARTNEY)」や「シモーネ ロシャ(SIMONE ROCHA)」のシャツ、「コム デ ギャルソン(COMME DES GARCONS)」や「リチャード クイン(RICHARD QUINN)」の過剰なほどの特大スリーブ、「クロエ(CHLOE)」や「アダム リップス(ADAM LIPPES)」のカジュアルなトップスまで、20年春夏コレクションでは、ロマンチックなドレスだけでなくシャツやスポーティーなセーターにも、袖に量感を持たせたスタイルが見られた。そのデザインは、さりげないものから大胆なものまで実にさまざまだ。

 ちなみに、「コム デ ギャルソン」が舞台衣装を手がけることで話題となった、12月上演のウィーン国立歌劇場150周年記念公演オペラ「オーランド(Orlando)」。イギリスの小説家・評論家であるヴァージニア・ウルフ(Virginia Woolf)の小説が原作だが、デザイナーの川久保玲は、6月に発表されたメンズ・コレクション、9月のウイメンズ・コレクション共にテーマを「オルランド」としており、12月の舞台作品で3部作完結となる見通しだ。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

2025年春夏ウィメンズリアルトレンド特集 もっと軽やかに、華やかに【WWDJAPAN BEAUTY付録:2024年下半期ベストコスメ発表】

百貨店、ファッションビルブランド、セレクトショップの2025年春夏の打ち出しが出そろった。ここ数年はベーシック回帰の流れが強かった国内リアルクローズ市場は、海外ランウエイを席巻した「ボーホー×ロマンチック」なムードに呼応し、今季は一気に華やかさを取り戻しそうな気配です。ただ、例年ますます厳しさを増す夏の暑さの中で、商品企画やMDの見直しも急務となっています。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。