デジタル先進国・韓国で大ブーム中のSNSアプリ「StyleShare(スタイルシェア)」が、年内に日本でローンチする。同アプリでは、韓国をはじめとするアジア、アメリカ、ヨーロッパ、オセアニアなど約120カ国のトレンドリーダーたちが集まり、日常のリアルなファッションを発信。世界各国ならではの幅広いコーディネート写真を楽しめるほか、国別や性別で写真検索をすることも可能で、自分好みの着こなしをピンポイントで探せるのも魅力だ。
2011年にスタートし、約3年間でのべ120万人のファッショニスタが愛用する韓国No.1のファッションプラットフォームへと急成長した「スタイルシェア」の創業者は、20代の2人の韓国人女性。若く勢いのある2人のアイデアの核となったものとは?「『スタイルシェア』というアイデアは、ファッション雑誌への愛着心から生まれたものです。しかし、雑誌にはとても高価な洋服か、私のようにごく普通の女の子には奇抜すぎる洋服ばかりが並んでいて。一方オンラインで見る洋服は一般的であっても、ネットサーフィンの煩わしさが残りました。この不満に気付いたとき、サイトのコンテンツのクオリティーと利便性というギャップを埋めることにチャレンジしようと決心したのです」とユン。
大学3年生のときには「スタイルシェア」が完成。3か月後には世界最大級の新興企業コンペでトップ100入りを果たし、iOSバージョンの「スタイルシェア」をローンチした。その勢いに乗り、現在では韓国国内でNo.1のファッションプラットフォームへと成長。既に韓国に参入する外資系企業は、「スタイルシェア」を通じて韓国マーケットにアプローチしている。「これまでにも『フォーエバー21』や『リーバイス』、『トムス』などといったグローバルブランドとパートナーシップを組み、トレンドに敏感な若い世代を対象とした多様なマーケティングやキャンペーンを進めてきました。さらに、世界各国のファッションウィークにも参加をしています。2011年からはソウル、その翌年にはNY、そして13年からは東京コレクションにもプレスとして入り、ランウェイのライブストリーミングやバックステージなどを発信しています(ソン)」。
ますますビジネスの拡大が期待される「スタイルシェア」だが、今後の展望については、「2015年からは本格的に日本と中国の事業に力を入れていきます。日本でのこういった業種の市場は、まだまだ今後も発展する可能性があると信じています。また、韓国のファッションが中国の若い女性に支持されるようになってからは、中国も重要な市場となりました。マーケティングやマネジメントを担う日本と中国の専門家も雇っています。3年以内にアジアの若年層にとってのファッションのお手本となるような存在を目指したいです」とユン。15年にはアフィリエイトやオンラインショッピングとの連動も視野に入れているという。若く才能あふれる2人の女性に、今後も目が離せない。